カモメというのは普段は海にいるものですが、意外にも札幌市内の町中の空でも見かけることは珍しくありません。
札幌市に流れる豊平川沿いの空にはカモメが飛んでいることが多く、川沿いに連なる高層マンションやビルなどに巣を作ることもあります。
そんなカモメがある日ベランダに侵入してきて居座ってしまったら困りものです。
どこの業者も対応してくれない！
カモメ
先日、札幌市中央区にて【カモメの救出】のご依頼を承りました。
「カモメの雛がベランダにいるのでなんとかしてほしい！」というご相談をいただき、緊急でいたのでご連絡いただいた当日中に出張致しました。
※実はカモメの救出は５～６年前にも同じようなご依頼を受けたことがあり、場所も中央区の川沿い近くのマンションということで、意外とあるあるなのかなとか思ってしまいました
他の業者？にも何件か連絡したらしいのですが、「カモメはちょっと・・・」「うちでは対応できません」などと全て断られてしまい困ってしまっていたとのこと。
まぁ確かにカモメの対応は普通は経験がないでしょうし何かとわからないことだらけでしょう。
カラスやスズメならばともかくカモメに関しては僕も無知ですが、こういう時は「なんとかやるだけやってみよう！」という精神が大事だと思います
カモメの雛がのんびりと
カモメの雛がベランダに
現場に到着すると高層マンションのベランダに確かにカモメがいました。
てくてく歩いてのんびりしています。
このカモメは大人のカモメと同じ大きさになっていますが、羽毛がまだグレーをしている雛鳥です。
ベランダの向こうにあるビルの屋上に雛カモメを心配した親カモメたちがウロウロ歩いたり飛んだりしていました。
今朝の５時ごろからずっといるようで、既に９時間ほどずっとベランダ内を行ったり来たりして一向に飛び立つ気配がありません。
このベランダ内に巣があるわけではなく、この雛カモメはここへ自力で飛んできて、なんでかここへ着地してしまい手摺の高さを超えられず出られなくなってしまった模様
雛カモメを救出する意外な方法とは？
手摺があって出られない？
動物園の人の話によると、このくらいの大きさのカモメならば『捕まえてベランダの外へ離してあげれば落ちずに飛んでいく』とのことでした。
もともと自分で飛んでここへ来たのですから飛べるはずなのですが、もし飛べずに落下してしまえば助からないでしょう。
「本当に飛んでいくのかな・・・」と不安を感じながら試してみることにしました。
カモメは見た目とは裏腹に割と攻撃的なので突かれて怪我をしないとも限りません。
捕まえる際にもし暴れるようならば毛布を被せてあげれば大人しくなるとの事でしたが、とりあえず厚手のゴム手袋を履いて対応してみることに。
まっすぐカモメに向かって歩き、鶏（にわとり）を捕まえるような持ち方で優しく捕まえると、すごく怯えた顔をしてギャーギャー鳴いていましたが、気にせずそのままベランダから空に向かってポイッと投げてあげると大きな羽を広げて勢いよく羽ばたきビルの向こうへと消えていきました。
本当に飛べるのか半信半疑でしたが、「おぉ、本当に飛んだ」と少し自分自身で驚きました。
後ろで見ていたい客様たちも喜んでもらえました。
ベランダの後始末
飛び立った後に残ったのはベランダの床に残された大量の糞。
ストレスを感じた鳥類は糞を撒き散らす傾向がありますが、その影響でしょうか。
短期間で糞だらけになっています。
糞だらけにされたベランダは見た目も気持ち悪いし、この暑い時期に網戸にしたいのに風に舞った糞粉が室内に入って来る可能性だってあり、非常に不衛生です
急遽こちらの掃除の依頼もお願いされたので簡単にではありますが清掃することになりました。
鳥の糞は乾いてしまうと歯ブラシ程度ではなかなか汚れが落ちてくれません。
洗剤で柔らかくして浮かした後に柔らかめの金ブラシを使ってゴシゴシ擦ってやっと取れる頑固な汚れでした。
バケツに溜めた水で流して行くこと約３０分、なんとか綺麗にはなりました。
ベランダにカモメが飛んで来ることはそうそうあることではないのでしょうが、稀にこういう事がある以上対応してくれる業者がいることは意味があることだと思います。
もし同じような悩みで困ってしまっている方がいましたら是非便利屋七道でへご相談ください。
以前の鳥の救助のブログはこちら
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