寒い日が続く秋の終わり。この時期はストーブの使用する頻度が増え、暖房機関連のトラブルが最も多くなる時期です。
冬のシーズン真っ只中よりもストーブを付けたり消したりする今時期のほうが何かと故障が多いものなのです。
そして便利屋七道でも煙突掃除の繁忙期。毎日のように煤払い作業をするために地方回りをしております。北は砂川、南は室蘭、西はニセコ、東は静内・・・遠いですが、片道2時間程度ならば全く問題なく出張しています。
地方となると煙突掃除業者も数が少なく、遠方から呼び寄せることもザラだそうで、出張費が多少高額になっても喜んで迎え入れてくれます。こちらとしても人助けをしているようでモチベーションが上がるというもの。
当店は札幌の業者ですが、遠慮せず便利屋七道へご相談ください。
煙突式ストーブの不完全燃焼が多発!
この時期はとある理由からストーブの不完全燃焼のトラブルが頻繁に起こります。
本来は石油ストーブとは煤がほとんど出てこないものなのですが、いくつかある条件次第では排気詰まりによる不完全燃焼(あるいはそれに近い燃焼状態)現象が発生します。
今回は札幌市内の住宅の30年もののペチカとストーブにて、「煤の匂いがする」という症状がでたため調査にお伺いしました。
当店にペチカの煤払いを依頼してくるお客様の多くが「隙間から煤がでてきたから掃除してほしい」、「煤の匂いがするから掃除してほしい」という煤つまりを予想してのご依頼がい良いのですが、
実際調査してみると原因は別にある場合が多くあります。というよりは「なぜ煤が発生したのか」の原因がポイントです。
故に作業前に“本当に煤払いが必要なのか”をよく吟味した上で作業とアドバイスをするように心がけています。
煙突式ストーブの燃え方が良くない(調子が悪い)
ペチカのシステムや構造は少し難解であるため、間違った使用方法や認識でいるとあっという間に煤だらけになったり、ストーブの故障に繋がります。
今回のストーブも何らかの原因で煤が発生している状況となっていました。
その原因が「ストーブが原因で煤が出ているのか」あるいは「ペチカ・煙突が原因で煤がでているのか」を見極める必要があります。
重要なのは『なぜ煤が発生したのかを原因究明をした上で煤掃除を行う』ことです。
これを行わずにただただ煤払いをして帰る業者はとても不親切だと思います。
原因と対策もお客様にアドバイスしておけば今後こういったトラブルを防ぐことができるのです。
ストーブの中も煤だらけ。大きな塊となって燃焼に支障をきたしています。
これらのパーツはそうそう消耗して交換するような部分ではありません。ブラシで綺麗にして磨くことで簡単に治すことができます。
油(灯油)が出る辺りは特に煤が発生し、しかも強力に固着するためときにはガンガン叩いて砕いて掃除することもザラです。
できればこうなってしまう前にストーブの使用を止め、原因を探るために専門の業者を呼んだほうが安全だと思います。
この時期ならばともかく真冬にストーブを停止することになれば命に関わりますからね。
「なんか燃え方がおかしいぞ??」と思ったら悪化する前にすぐに行動に移しましょう。
フィルターの掃除はしていますか??
ストーブの使用で見逃しがちなのがフィルターの掃除です。
ストーブの後ろにあることが多いため気が付かないことが多いのですが、このフィルターはかなりホコリが吸着しやすく、ホコリが溜まってしまうことでストーブの燃焼に影響を与えてしまう場合があります。
フィルターの掃除に関しては持ち主自身で行うことが一般的であり、これも年に一回の掃除をするべき場所です。
このストーブも激しくフィルターが詰まっていたため、今回のトラブルの要因の1つと考えています。
ダンパーを正しく使用しましょう
ペチカには高確率でダンパーと呼ばれる空気の開閉板が設けられています。
この使用方法を間違うとあっという間にストーブは故障してしまうので、正しい使い方の理解が必要です。
今回のダンパーも全く使用しておらず、使い方も間違っていました。(これも今回のトラブルの要因となります。)
長いこと稼働していなかったために中でサビが発生し全く開閉ができなくなっていたので、今回はこれの取り外しとメンテナンス修理することにしました。
サビが発生したことで大きく膨らみ、開閉ができなくなっている状況でしたので、これらをグラインダーで研磨しサビをケレン。
厚みを調整して綺麗な板に戻しました。
今後またサビの発生によって開閉が負荷になってしまえばまたトラブルとなってしまいます。
ケレン後は錆止め塗料を塗って対策しておきました。
そしてなによりお客様に正しい使用方法もレクチャーしました。これが大事です。
ペチカの内部を煤払い
上記はペチカ内部の掃除前と後の写真です。
ペチカの中は最初はかなりの煤が溜まっていました。この30年間一度も掃除したことがなかったそうで、年季の入った煤が一面にこびり付き洞窟のようになっています。
煤が付き煙道(ストーブの排気ガスが通るルート)が狭くなるとストーブの排気ガスがうまく外へ排出されずさらにストーブの不調を呼び込んで悪循環となります。
ペチカの内部はオフシーズン時に一度覗いておき煤の具合や異常がないかを点検するといいと思います。
当店では『ペチカの点検のみ』の依頼も多く承っておりますので、使用方法を知りたかったり、ノーメンテナンスによりトラブルが不安な場合は是非ご依頼ください。
ペチカの蓋に亀裂!補修する
ペチカの蓋も大量にサビが発生し、その影響で大きく亀裂が発生してしました。これをほおっておくことはできません。
新しいものに交換したいのはやまやまなのですが、全く同じものをもっていないので今回は修理する方向で対処します。
一箇所だけ全く違う製品だと気になってしまいますもんね。
煤を掃除し、サビもある程度除去したあとは亀裂部分に耐熱のパテをして穴埋めをしました。
耐熱仕様なので仮に排気ガスの3倍の温度が流れてもパテに問題ありません。
この蓋に亀裂が入る事例は決して多くはないのですが、万が一を想定し耐熱製品は常備しています。備えあれば憂いなしですね。
蓋だけじゃなくペチカ本体に亀裂が見られてもある程度は治す事ができますので、気になる痛み箇所は当店までご相談ください。
ペチカのことでお困りではありませんか?
本格シーズンに向けてペチカのメンテナンスはいかがでしょうか?
長く使用してきたペチカも以外と知らないことが多いものです。
一度専門家による掃除やアドバイスを依頼し、より良いペチカライフを過ごしませんか?
当店では掃除が不要な場合はむやみに掃除して高額請求するような悪徳商売は致しません。
正しい使用方法やトラブルの事例を丁寧に説明し、「呼んでよかった!」と思えるようなサービスをするように心がけております。
不安や疑問を安心と理解へ変えてみせます。是非一度便利屋七道へご相談ください。
煤払い関連のブログはこちらを御覧ください→(便利屋七道:煤払いサービスブログ)
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