・ソーラー(太陽光)パネルが雪国で流行らないのは雪のせい
・パネルのどこに雪を下ろすの?
・融雪機能のついたパネルの実力は?
・雪解け時に予想外のトラブル(雪庇)が起きることも
・暖気の日は雪庇が一気に落下しやすい
・ソーラーパネルの雪はどこに投げた?
・まとめ 屋根の上のソーラーパネルは雪下ろしできるのか
ソーラー(太陽光)パネルが雪国で流行らないのは雪のせい
環境問題やらエネルギー問題解決のために今やたくさんの住宅や空き地に設置されているソーラーパネル(太陽光パネル)。
煙突掃除や屋根の落ち葉掃除、鳥の駆除や塗装工事などなど高所作業の多い便利屋ですが、屋根からグルっと周りを見渡せば一つくらいは必ずソーラーパネルを見かけるようになりました。
今では学校や保育園、新築の戸建てでも多く見られますね。
そんなソーラーパネルは雪国でいまいち流行らない原因の一つはやはり“雪が積もって発電できないこと”ですよね。
ソーラーパネルの雪下ろしはできるのか?
基本的には屋根の上に設置するであろうソーラーパネル。傾斜角度(だいたい30度)を付けていてもしっかりとパネル上に積雪します。
雪下ろしをすれば解決するのですが、これが車の雪下ろしのように簡単にはいきません。ソーラーパネルは大きいため雪が簡単には落とせないのです。
(3月などプラス気温になってくれば勝手に落ちてきます。)
車のようにしょっちゅう雪下ろしをしているわけじゃないので、2,3日たった雪は固くなっているので地面の除雪よりも時間と手間がかかります。狙うならば新雪の時ですかね。
硬い雪だと雪下ろし時にソーラーパネルを傷つけてしまうリスクがあります。破損させてしまえば元も子もないですよね。
ちなみにパネルが平置き(ほぼ真上を向いている置き方)の場合、そもそもソーラーパネルの上を踏んづけて登れないので雪下ろし作業が不可能です。
そもそも屋根の上に登れますか?
ソーラーの雪を下ろすには屋根の上にハシゴを使って登らなければならない手間(危険)があります。パネルは屋根のど真ん中に設置するので、屋根の縁ギリギリを歩いてパネル正面に行かなければなりません。足元は雪だらけで不安定なので危ないです。
僕のように普段から屋根の上の雪下ろしに慣れている場合は良いですが、車の雪下ろしのように誰でも気軽にできるとは思えません。
しかもパネルは車よりも遥かにデカいですので、車用のスノーブラシでは上の方まで全て雪を下ろすのは中々困難でしょう。
そもそも、パネルの雪を下ろすとして誰がいつ落とすのでしょうか?車は出勤のために毎日必ず雪下ろしをしますが、屋根の上にあるパネルは気軽にはできません。車のように朝1で雪下ろす?それとも仕事帰りに雪下ろし?夕方はもう暗くなってますし、危ないですよね。
それに屋根の上にハシゴで上がるときは手ぶらじゃありません。スコップやスノーダンプなどの道具を手に持って上り下りしないといけません。それって危ないですよね。
パネルのどこに雪を下ろすの?
車の雪下ろしの場合は落とした雪をスコップやスノーダンプで何処かへ雪はねすることは簡単です。しかし、ソーラーパネルの場合はどうでしょう?
パネルから落とした雪はどこかに堆積しないといけませんよね?しかしここは屋根の上。溜めるにも限度があります。
経験上、札幌中心部の戸建住宅に設置されたパネルの場合、そのほとんどが雪を下ろすスペースなんてありません。
家の裏、左右はどこも狭いですし、表もだいたいスペースが無いです。最初の何回かは雪を溜められますが、途中シーズンで雪下ろしを諦めることになるでしょう。
融雪機能のついたパネルの実力は?
融雪機能を搭載したパネルも存在しますが、決して完璧ではありません。
ソーラーパネルの雪は暖かい日に車のフロントガラスのように滑り落ちていくのですが、それがまた問題なのです。屋根のソーラーパネルって低いと位置が高さ30センチくらいなんですよね。
札幌でも積雪は1メートル前後です。融雪機能が万能あっても下に既に雪が溜まっているために滑り落ちていかないのです。雪は途中で絶対に止まります。(上記画像を参考ください)
もっと高い位置にあれば有効なのですが、屋根の上でその設置の仕方は一般住宅では見かけません。。空き地の地面に設置したソーラーパネルのように高い位置には設置できません。
雪解け時に予想外のトラブル(雪庇)が起きることも
この日ご依頼頂いた方はソーラーパネルの雪下ろしが本命ではありません。パネル上の雪が溶けて落ちていったことで屋根の上の雪が横へ押し出されたことで雪庇ができてしまったのです。
これは板金屋根の向きとも関係するのですが、板金の向きとパネルの向きが一致すると、雪解けの時に雪がところてんのように押し出されて急激に雪庇ができてしまうことがあります。(上り勾配でも押し出されます)
屋根の上の雪も相当重たいはずなのですが、パネルの雪の重量も相当なもの。傾斜角度の関係でかなり強い力で押し出されてしまうのです。
この雪庇が隣の住宅に触れそうなくらいにせり立ち、隣人トラブルになる可能性があるのです。何もせずに放置してしまえば隣家の外壁や自宅の室外機を壊してしまう状況でした。
そして重要なのが、雪庇を落としてハイおしまいではありません。雪庇を落としたあとにパネルの雪は再び徐々に落下し、明日にもまた同じような雪庇が出来上がってしまうのです。
故に今回は雪庇を落としたあとに、ソーラーパネルの雪も全て雪かきすることが目的です。
暖気の日は雪庇が一気に落下しやすい
3月入ってからの暖かい時期に雪庇落としの依頼がくることは珍しくありません。むしろかなり需要があります。暖かいがゆえに雪庇が出来上がったお家というのはよくあることです。
そして雪庇というのは暖かい日だと湿気っているため、スコップで少しつついただけで全て一気に落下することが多くあります。寒気時の乾燥した雪庇のときのようなやり方が通用しません。
この日も暖気で雪庇を細かく削り落とすことが困難でした。一気に落雪する可能性が高かったためコンパネと脚立と歩み板を立てかけて最大限の防御をする必要がありました。
(この日はうまく全ての雪庇を細かく落下させることに成功しました)
ソーラーパネルの雪はどこに投げた?
雪庇落としが終わったあとはソーラーパネルの雪下ろし。この日は暖かかったので、下の方の雪を穿(ほじ)るだけで簡単に高い位置の雪も落ちてくれました。
さて、その雪なのですが、雪を溜めておく場所(スペース)がありません。
最初はお客様に「ソーラーパネルの上を飛び越えて反対側に雪を投げられないですか?」といわれたのですが、無理ですよね。高さ2.5メートル。パネルの長さ3メートル。それを飛び越えて雪を投げるなんて僕はそんな剛腕ではありません。(家に伝わる衝撃もドシンドシンすごいことになるでしょうし)
というわけで考えたのが、パネルの下の僅かな隙間からで潜り込ませる方法です。
パネルの下は広い空間になり、雪もまったくない大きなデットスペースとなります。落ちてきた雪を下から滑り込ませ、押し出していくことで全ての雪を貯める場所を確保しました。
足元の雪も除去することでこの先に多少の雪が積もっても少しは受け皿になってくれることでしょう。
これで雪庇ができる心配がなくなることと、再びソーラーパネルで発電することができるようになるはずです。
まとめ 屋根の上のソーラーパネルは雪下ろしできるのか
ソーラーパネルの雪下ろしはできるかどうかということですが、例外(平置き設置)を除き不可能ではありません。
ただし、雪下ろしが可能かどうかは条件次第ということになります。
①自分自身がハシゴや屋根から落下するリスクがある
②雪を溜めておけるスペースの確保
③雪下ろしに時間と手間と道具代がかかる
全ての条件をクリアしていれば可能といえます。しかし、危険はどうしてもついて回ります。不安であれば雪下ろし専門の業者にお願いしてしまうほうが安全でしょう。
しかし、雪下ろしの費用も安くありません。払う金額と発電の電気料金で、どっちがお得なのかということです。むしろ無駄になる可能性だってあります。
今回は雪庇落とし作業があったので必要作業でしたが、パネルの雪下ろしのみの依頼というのは現実は多くはありません。
お勧めではないが、できないことはない。ということです。
気になる方は是非一度ご相談ください。
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