雪問題解決!?融雪機(融雪槽)のメリットとデメリット

自宅の除雪の際に雪をどこに堆積していますか?

車の駐車スペースの端っこ歩道付近によく雪を溜めたりしますよね。(本当は歩道や道路にへ雪を溜めるのはよくないことですが、実際は黙認されています)

があればそこへ雪を溜めておきますが、大きな庭でなければシーズン中の雪を全て溜めておくことは難しいでしょう。

一時的に歩道や道路に雪を溜め、1週間おきに排雪業者へ雪を運んでもらう、という人もたくさんいると思います、

そんな冬の雪の堆積場所問題で昔から人気がある方法が“融雪槽”で雪を溶かす方法です。

融雪槽の便利さ

融雪槽は中にボイラー(主に灯油式)が組み込まれており、中に雪を落として熱や温水で溶かしてしまうというやり方です。

この融雪槽は昔から雪国ではポピュラーな排雪方法で、降った雪を何処かへ堆積させることなくすぐさま雪を無くしてしまうので便利な設備です。

融雪槽があれば雪を堆積する必要がないので狭い敷地でも雪投げ場所に困りません。近隣への迷惑にもなりません。

また、体への負担も全く違います。雪を堆積する場合は雪を山にしないといけないので、スコップやスノーダンプを使用する場合は勢いが必要なので力仕事になります。

しかし、融雪槽の場合は山にするのではなく下へ落とすようなイメージなので体への負担が軽減されます。

融雪槽の注意点

融雪槽に関していくつか注意点があります。

注意①灯油代が高いこと

一つは“灯油代が高い”ということです。最もネックだと言われています。

短時間しか使わないボイラーも、月々の灯油代となると数万になる場合もあります。

節約の為に融雪槽を使わなくなる世帯もいるくらいです。

その灯油の消耗の激しさから、先日も灯油を切らしてしまいエアが混入。修理依頼の対応に追われました。

注意②初期費用が高いこと

再び値段のことになってしまいますが、ランニングコストだけじゃなく初期費用も高いことです。

埋込式なので地面のアスファルトを削って穴掘りから始まります。大掛かりな工事となるので本体代と施工費用が非常に高くなります。

上記での述べた通り灯油の消耗が激しいため、住宅内の暖房・給湯ボイラーに使用している既存の灯油タンクだけでは賄えなません。

新たに別で灯油タンクを設置しなければなりません。

注意点③雪解けが遅いこと

融雪槽は雪を溶かすのに少し時間のかかることです。スノーダンプを使用してテンポよく雪かきをしたらすぐに融雪槽が雪で埋まってしまいます。

2人以上で雪かきしたら確実に雪解けが追いつかないでしょう。

ゆっくり少しずつ入れていく、またはスコップで突き雪が溶けるのを促してあげないといけません。

新雪ならば良いですが、ある程度時間がたった硬い雪には不向きです。

まとめ

融雪槽は狭い敷地での雪問題を一挙に解決してくれる便利設備であり、お家によっては必須アイテムとも言えます。

しかし、便利ばかりではなく苦労やデメリットも存在します。

特に費用の問題があり気軽に設置できるようなものではありませんので、購入に関しては慎重に精査しなくてはいけません。

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