当店では蜂の駆除作業は大半は夜間に行うようにしています。
昼間は働き蜂達が外へ出払っているので、巣を撤去したあとに巣があった場所に戻ってきてしまい、辺りを飛び回り続けます。
もう無い巣の周りを数日は飛び続けパニック状態の蜂達は興奮して人を刺してしまう事があるのです。
日が暮れた頃に巣の撤去作業を行えば全ての蜂たちは巣に戻ってきているので、一網打尽にできるというわけです。
今回は夜１９時頃からの作業。蜂たちは全て巣へ帰還し、かつ真っ暗な時間帯ではないため作業も行いやすいです。
このくらいの時間帯だと気温も落ち着いているため防護服を着てもそこまで暑くありません。ベストな状況です。
今回はアパートの１階の軒天部分の隙間にハナバチが出入りしている、ということで緊急出動しました。
場所がアパート専用のゴミステーションの真上なため、ゴミ出しのたびに蜂達が付近を飛び回るために非常に危険な状況でした。
天井の穴に殺虫剤を吹きかけたらしいのですが、ほとんど効果がなかったようです。
このように天井裏に入り込んでいる場合は天井ボードを取り外さなければなりませんが、巣の場所が不確定なためどのくらいの時間がかかるはわかりません。不安要素はあります。
運良くこのボードはビス留めされているだけなので、うまく外して巣が近くにあれば短時間で作業を終えることができるはずです。防護服を着ながらの作業が体力の消耗が激しいので長期戦はしんどいのです。
経験上こういった床下や天井裏のような場所にハナバチが出入りしているということは、中の断熱材に巣を作っている事が多いのです。
というわけで天井ボードを外して中を覗いてみると、案の定断熱材に巣が作られていました。中には巣の中で動き回るたくさんのハナバチ達。
ハナバチはスズメバチに比べたら大人しい種類なので、殺虫剤で駆除、その後被膜となっているビニールも剥がすとボトッと巣が全て落ちてきました。
蜂の巣といえばスズメバチのような球体を思い浮かべる事が多いと思うのですが、ハナバチの巣は少し独特な見た目をしています。
揚げ玉だらけのお好み焼きのような見た目です。中には丸いつぶつぶがたくさんあり、蜂の子が入っています。また、ベトベトしており蜜がたくさん垂れています。たくさん集めたのでしょうね。
外した天井ボードを元通りに戻して作業完了。３０分程度で駆除できました。
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