こんにちは、便利屋七道です。
今回は、千歳市のお客様から「集合煙突の中から鳥の羽ばたくような音が聞こえる。どうやら鳩が中に落ちてしまったみたいなので、助けてほしい」という、緊急のSOSをいただき急行いたしました!
鳥の救出作業は、時間との戦いです。煙突に閉じ込められた鳥は自力で脱出することができず、遅くとも3日以内に救出しなければ、衰弱死や餓死を免れません。お客様によると、実は先月末にも全く同じように鳩が煙突に落ち、その時は別の設備業者が救出したそうなのですが、なんとわずか数日後にまた落ちてしまったとのこと……。そこで今回は、鳥の救出だけでなく、二度と入らないような対策までワンストップで行える便利屋七道にご依頼をいただきました。
目次
1. 【点検】集合煙突の最下部にある「灰取り口」から手鏡でチェック
現地に到着し、まずは鳩が煙突内部のどの位置にいるかを確認します。集合煙突の一番下には、手のひらサイズほどの鉄の扉「灰取り口」がついています。
【写真1:今回、救出の入り口となる集合煙突最下部の「灰取り口」】
このわずかな隙間にコンパクトな手鏡を差し込み、ライトで内部を照らしながら上や下を丁寧に見回します。
【写真2:手鏡を駆使して煙突内部を点検。手探りながら正確な位置を特定します】
暗い煙突の底を照らし出すと、やはりそこに一羽の大きな鳩がうずくまっているのがはっきりと見えました。
【写真3:煙突の最下部にスッポリと落ちてしまっていた鳩を発見】
2. 【救出作戦】狭い隙間から大暴れする鳩を無傷で引っ張り出すプロのコツ
野生の鳥には、ダニや様々な病原菌が潜んでいるため、絶対に素手で触ってはいけません。今回は厚手のゴム手袋を着用し、マスクも完全装備した上で、灰取り口から手を突っ込みます。
ここからが技術の見せ所です。灰取り口の鉄枠は非常に狭く、鳩の体格に対してギリギリのサイズしかありません。焦って無理やり鷲掴みにして引っ張ると、鳩が中でパニックを起こして羽ばたき、羽を骨折させたり大怪我をさせてしまうリスクがあります。
煙突内に両手をなんとか潜り込ませ、手探りで鳩の胸あたりを優しくホールド。そして、ニワトリを捕まえる時のように、背中側から両方の羽を優しく包み込むようにして「羽を完全に折りたたんだ状態」を作ります。こうしてしっかりと羽をホールドしてあげると、鳩は不思議と大人しくなり、暴れて羽を広げようとしなくなります。
【写真4:無事に無傷で灰取り口から救出された直後の鳩】
室内を汚したり、羽やダニが周囲に飛び散ったりしないよう、救出したら即座に用意していた透明なビニール袋の中へ優しく収めます。
【写真5:袋に包んだ状態で、そのまま素早く屋外へと運び出します】
外へ出ると、青空が見えたためか鳩も「早く飛びたい!」とジタバタし始めました。これ以上狭い袋に入らせておくのは可哀想なので、すぐに袋の口を開けると、元気に大空へ向かって飛び立っていきました!まずは第一任務完了です。
3. 【屋根の上の異変】たまたま落ちたのではない?そこには複数の先客が……
続いて、二度と鳩が煙突に入り込まないようにする「防鳥対策」のため、2階の屋根の上に上がります。今回は1階の屋根(下屋)が緩やかな傾斜の板金屋根、そして2階も片流れの傾斜屋根になっており、はしごを直接2階に届かせることができません。1階の屋根にはしごをかけ、登った先でさらに2階用のはしごを架け替えるという、なかなかコツと技術がいる高所作業でしたが、高所作業に慣れている当店にとっては朝飯前です。
しかし、屋根の上に上がって唖然としました。なんと、そこには別の鳩が3羽もたむろしていたのです。私たちが近づくとサッと逃げていきましたが、たまたま1羽の鳩が事故で落ちたのではなく、構造上この屋根自体が鳩の格好の「羽休めスポット」になっていたことが分かりました。
【写真6:屋根の上に登ると、救出した個体とは別のハトたちが何羽も住み着いていました】
屋根の形状からして、ここに鳩の「巣」があるわけではありません。しかし、昼間の決まった時間帯になると、必ずこの家の屋根に集団でやってきて居座るのだそうです。その結果、屋根の上は大変なことになっていました。
【写真7:板金屋根の上に大量に撒き散らされた、不衛生で頑固なハトの糞。あちらこちらが糞まみれになっており、悪臭や衛生面でのリスクが極めて高い状態です】
4. 【徹底解説】人間にとって致命的!?鳩や糞が引き起こす恐ろしい感染症
「たかが鳥のフン」と甘く見ていると、取り返しのつかない事態に陥ることがあります。鳩の体や糞には、人間に重篤な症状を引き起こす病原菌が大量に潜んでいるため、プロも作業時は厳重に防護します。
【詳しい補足:ハトが媒介する主な危険な病気】
ハトの糞や乾燥した排泄物の微粒子を吸い込むことで、以下のような人間にとって非常に恐ろしい病気(人獣共通感染症)が引き起こされるリスクがあります。
- クリプトコックス症:糞の中にいるカビ(真菌)を吸い込むことで肺に感染し、悪化すると脳を包む膜に炎症を起こす「真菌性髄膜炎」を発症します。激しい頭痛や意識障害を伴い、最悪の場合は致命傷になる重篤な病気です。
- オウム病:ハトの糞や分泌物に含まれる「オウム病クラミジア」を吸い込むことで発症します。突然の高熱や激しい咳、全身の倦怠感など、インフルエンザや重い肺炎に似た症状を引き起こします。
- ヒストプラズマ症:乾燥した糞が風で舞い上がり、その中にある胞子を吸い込むことで肺に感染します。免疫力が低下している人が感染すると全身に症状が広がり、命の危険にさらされることがあります。
- サルモネラ食中毒:ハトの糞に触れた手などを介して菌が口に入ると、激しい腹痛、下痢、嘔吐、高熱を伴う急性胃腸炎を引き起こします。
このように、乾燥したハトの糞は風に乗って空気中に飛散するため、放置することは百害あって一利なしの極めて危険な状態と言えます。
5. 【注意喚起】知らないうちに加害者に?ご近所の「野鳥の餌付け」が招く深刻なご近所トラブル
なぜ、昔は全く来なかったこのお宅の屋根に、急に鳩が集団でたむろするようになってしまったのか?
その原因をお客様に詳しく伺うと、非常に深刻な現代の「ご近所問題」が浮かび上がってきました。
実は、「近所の方が良かれと思って、自分の庭で野鳥への餌付け(餌やり)を始めたこと」がすべての元凶だったのです。
自分の庭に可愛いスズメなどの小鳥が集まってくるのは微笑ましく、趣味としてペット感覚で毎日餌をやり続けてしまう方は少なくありません。しかし、自然界の縮図として、栄養豊富で大量の餌がある場所には、必ず体格が大きく大食漢である「ハト」や「カラス」が嗅ぎつけてやってきます。ハトが来るとスズメたちは追い払われ、その場所は一気にハトの縄張りへと変わってしまいます。
そしてここからがハトの非常に厄介な習性なのですが、ハトは「餌を食べる場所(餌やり主の庭)」と「ご飯を待つ間、羽を休める場所(その近隣住宅の屋根)」を明確に使い分ける傾向があります。つまり、餌を置いている本人の家ではなく、その向かい側や斜め向かいの住宅の屋根に集団でたむろし、ルーティーンの時間になるまで待機するのです。
その結果、「餌付けをしている本人の家は全く汚れず、何も知らない近隣の住宅の屋根だけが糞まみれになる」という不条理で悲惨な被害が発生します。餌やりをしている本人はご近所に多大な迷惑をかけている自覚が全くなく、一方で被害を受けている側は「お宅の餌やりのせいでうちが糞害に遭っているからやめてほしい」とは、今後の近所付き合いやトラブルへの発展を恐れてなかなか言い出せない……という、心理的に非常に根深いご近所トラブルに発展しているケースが後を絶ちません。
ハトは一度場所を覚えると非常にしつこく、周囲から追い払ってもただ隣の家に移動するだけで、餌がある限りその地域に定住し、やがて巣を作って卵を産み、個体数をネズミ算式に増やしていきます。もし野鳥への餌付けをされている方がいらっしゃれば、ご自身の趣味の裏で、ご近所さんが深刻な健康被害や糞害の恐怖に怯えていないか、一度冷静に振り返っていただきたいと切に願います。
6. 【防鳥対策】二度と侵入させない金網&トゲトゲシート(スパイク)の設置
根本的な原因(餌やり)をこちらで止めることは難しいため、今回はこのお宅の煙突を物理的に完全防護する対策を施しました。
集合煙突の開口部をぐるりと囲うように、頑丈な金網を隙間なくしっかりと固定。さらに、お客様が事前にご用意してくださっていた、ハト除けのプラスチック製「トゲトゲシート(防鳥スパイク)」をお借りし、ハトが一番上に着地できないよう煙突の天面へ合わせて強固に取り付けいたしました!
【写真9:防鳥金網とトゲトゲシートを設置完了。これで物理的にハトは一歩も立ち入れません】
金網は経年劣化や強風で外れることがないよう、プロの手で確実に対策を施しています。これで今後、ハトがこの煙突の中に誤って落ちてしまう事故は100%防ぐことができます!
作業終了後、お客様にすべての仕上がりをご説明したところ、「これで夜も安心して眠れます、本当にありがとう!」と、心の底から安心した笑顔を見せていただけました。
7. まとめ:煙突の鳥の救出・ハト対策は24時間対応の便利屋七道へ!
便利屋七道では、今回のような集合煙突に入り込んでしまったハト、カラス、スズメなどの野生鳥類の救出しばしば実績がございます。また、ただ助けるだけでなく、今回のように「二度と鳥を侵入させない・寄せ付けない」ための各種防鳥ネットやスパイクの設置、高所での対策工事まで一括でお引き受けいたします。
鳥の閉じ込めトラブルは、一刻を争う緊急事態です。当店では困っている方を一刻も早くお助けするため、緊急性の高い鳥の救出やストーブトラブル等に関しては、シーズンを問わず誠心誠意対応しております。煙突から変な音がする、鳥が落ちて困っている、頑固な糞害に悩まされているという方は、どうぞいつでもお気軽に便利屋七道までご相談ください!
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