札幌市内だけでなく、周辺の市街地にも多く見られる「ペチカ」。レンガ造りの重厚感があり、お部屋全体をじんわりと暖めてくれる優れた暖房設備ですが、このペチカの内部や集合煙突の掃除というのは、実は毎年頻繁に行う必要はありません。ススの付き方は各ご家庭の使用状況によって異なるため、「何年に1度」と一概に決めることは難しいのですが、基本的にはそこまでマメにお手入れするものではないのです。
しかし、それとは全く勝手が違うのが、ペチカに接続されている「灯油ストーブ」です。今回は、出張で訪れた千歳市でのペチカ清掃の現場から、見落とされがちなストーブの裏側のホコリと、それが引き起こすペチカ内部への影響について詳しくお話ししていきたいと思います。
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ペチカとストーブの関係:95%が煙突式灯油ストーブを使用
ペチカにはほぼ必ず煙突式のストーブが設置されています。たまに薪ストーブを繋いでいらっしゃる方もいらっしゃいますが、全体の約95%の方は煙突式の灯油ストーブを設置しています。
灯油ストーブは家電製品ですので、寿命としては約10年から15年程度。いずれは故障が起きたり、交換が必要になったりするものです。ただ、その10〜15年の耐久年数の間に「どれだけ適切にメンテナンスをしてあげたか」によって、寿命の長さが大きく変わってきます。
ストーブの寿命と「分解整備」の重要性(目安の時期について)
ストーブは車の車検と同じように、定期的な「分解整備」が必要です。悪い部品があれば交換し、消耗品は悪くなる前にメンテナンスを行うのが理想です。
- 新品購入後:約4〜5年目に一度目の分解整備
- 以降:おおむね3〜4年に一度のペースで分解整備に出す
この分解整備は、最寄りのストーブ屋さんやメーカーさんにお願いしてオフシーズンに行うものです。「今年の冬に備えて今から出す」というのはタイミング的に遅すぎますので、分解整備をご検討の方は来年のオフシーズンに出すようにしましょう。
しかし、「壊れるまで使い続ける方」や「そもそも分解整備の存在自体を知らなかった」という方も非常に多くいらっしゃいます。予算や考え方もあるとは思いますが、やはり定期的な整備は急なトラブルを防ぐために欠かせないものです。
千歳市での現場:ペチカとサンポット製ストーブ(KSH-10KT5)の点検
こちらは今回作業を行ったお部屋のペチカとストーブの写真です。レンガ造りのマントルピース(中央の凹み部分)にすっぽりとはまるように、角型のレトロな煙突式ストーブが設置されています。このタイプは360度、上部や側面からも温かみが放熱される仕様になっています。
ストーブの側面にある型番シールを確認したところ、サンポット(SUNPOT)製の「KSH-10KT5 G」であることが分かりました。今回はこちらのメンテナンスも合わせて行わせていただくことになりました。
なぜここまで?ストーブの背面に大量のホコリが溜まる3つの原因
当初、ご依頼内容はペチカの清掃のみでしたが、ストーブ上の蓋を外して中を覗いてみたところ、驚くほど大量のススが発生していることが判明しました。その原因を突き止めるべくストーブの背面側を見てみると、一目瞭然でした。
ストーブの空気を取り込む送風ファン(背面)のメッシュ部分に、たっぷりとホコリが詰まっています。これでは空気がうまく取り込めず、酸欠状態で異常燃焼を起こしてしまうのも無理はありません。
このようにストーブの背面や側面に大量のホコリが溜まってしまう背景には、主に以下のようなご家庭ごとの特徴(原因)があります。
- ペットを飼っているご家庭:犬や猫などの抜け毛が空中を漂い、ストーブが吸い込んでフィルターやファンを詰まらせます。ペットがいるご家庭は特に年1回のホコリ掃除が必須です。
- 小さなお子様がいらっしゃるご家庭:お子様が元気に走り回ることで室内のホコリが舞い上がりやすくなり、ファンに入り込みやすくなります。
- 足元にカーペットを敷いているご家庭:ペチカのあるおうちに非常に多いのですが、カーペットの上を歩く摩擦で細かい繊維やホコリが舞い、ストーブに吸着します。
これら3つのうち1つでも当てはまるお宅は、ストーブのファンが詰まりやすい環境といえます。背面は見えにくい場所なので、いつの間にかホコリまみれになっているケースが後を絶ちません。
プロが警鐘を鳴らす!ホコリ詰まりが引き起こす異常燃焼と恐ろしいリスク
フィルターだけでなく、クルクル回る送風ファンの羽根の部分にも大量のホコリがびっしりと詰まっていました。
【プロからの補足と懸念されるトラブル】
ストーブの送風ファンや空気取込口がホコリで塞がれると、燃焼に必要な酸素が圧倒的に不足します。正常な状態であれば「青い炎」で効率よく燃焼しますが、酸欠状態になると不完全燃焼を起こし、「真っ赤な炎」やススを伴う異常燃焼(黒煙の発生)を引き起こします。
そのまま使い続けると、以下のような重大なトラブルに発展する危険性があります。
- 不完全燃焼による一酸化炭素(CO)中毒の危険:最悪の場合、命に関わる事故につながる恐れがあり大変危険です。
- 黒煙による煙突・ペチカ内部の急激な汚れ:不完全燃焼で発生した大量のタールやススが煙突やペチカの内部にこびりつき、煙突火災のリスクや目詰まりを引き起こします。
- 真冬の突然の故障:一番寒い厳冬期にストーブが止まってしまい、凍える思いをするトラブルに繋がります。
清掃ビフォーアフター:徹底的なホコリ取りとペチカ内のスス掃除
専用のブラシや掃除機を使い、見えない背面やファンにこびりついていたホコリを徹底的に磨き上げました。ビフォーと比べると見違えるほど綺麗になり、これでスムーズな送風と正常な燃焼が取り戻せます。
そして最後に、ストーブの異常燃焼が原因でペチカ内部に大量に付着してしまったススも、綺麗に清掃を行いました。本来ペチカはそこまで頻繁に掃除が必要なものではありませんが、このように「ストーブ側のトラブル(異常燃焼)」が起きると、ペチカの中まで一気に汚れてしまうため、ストーブとペチカのメンテナンスは密接につながっているのです。
※なお、私たち便利屋七道では本格的な分解整備(内部の燃焼構造部分などのオーバーホール)は行っておりません。ストーブの内部清掃や今回の背面の簡易的なホコリ掃除は対応可能ですが、基本的にはオフシーズンのうちに最寄りのストーブ屋さんやハウスメーカーさんへ分解整備をご依頼いただくことを強くおすすめいたします。
札幌・近郊のペチカ・ストーブ簡易清掃は便利屋七道へ
「ストーブの背中にホコリが溜まっているか心配…」
「ペチカやストーブの調子がおかしい、ススが気になる」
「千歳市や札幌市内でペチカや煙突の掃除をしてほしい」
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