先日久しぶりにまとまった雪が降り少しの間だけ北海道らしい景色が見られたのですが、それもいつまで続くかわかりません。
たまに降る雪を例年通り除雪・雪下ろしをするべきか、それとも放置して雪が解けるのを期待するかは悩むところ。(例年ならば春を控える3月の後半あたりに考える悩みどころなのですが)
雪の少ない影響で札幌雪まつり(つどーむ会場)のスノー滑り台が規模縮小したり、ウィンタースポーツやお祭りの中止や延期など、道内各地で行う催し物全てに影響が出ているようですね。(雪まつり大通り会場は雪不足で随分遠方から雪を運搬してきているのだとか)
雪がないと歩きやすいだとか除雪しなくて楽♪なんて考える人も多いと思いますが、困る人もたくさんいるワケで、北海道が如何に雪と共に暮らしてきたのかが雪が無いことでよくわかりました。
今年の暖冬は道民みな「今年の冬はどうなってるんだ??」と首をかしげるばかりです。このまま全然雪が降らずに春を迎えるのか、来月再来月に帳尻合わせのようにたくさん降るのか、まだまだ先はわかりませんね。
・遠方もお任せ!雪庇落としのご依頼
・アンテナが折れないように雪を削る
・ただ落とすだけならば凄く簡単なのです
・落とした後の雪の除雪費用について
・まとめ 雪庇落としが必要な状況を判断しましょう
遠方もお任せ!雪庇落としのご依頼
今回は倶知安町にて雪庇落としのご依頼を承りました。
倶知安町は例年に比べたら雪が少ないものの、札幌に比べたら倍以上あります。
雪庇は積雪量よりも風向きなどが大きな要因となり作られるので、一晩で一気に大きくなることもよくあることです。
今回の雪庇が出来た場所は3階建てマンションとマンションの間。
本来ならば放置して勝手に落ちるのを待ってもいい場所なのですが(落雪予測地点にも特別破損しそうなものはありませんでした)、運の悪いことに隣のアパートのアンテナと雪庇がくっついてしまい、このまま大きくなったり落雪したらアンテナが破損してしまう可能性がありました。
トラブルが起きる前に人為的に雪庇を除去し、未然に防ぐのが今回の狙いです。
アンテナが折れないように雪を削る
雪庇落とし作業はどんなに気をつけていても一気に全て落ちてしまうことがあります。(近づいたときの僅かな衝撃だけで落雪することもあります)
もしそうなってしまえばアンテナが折れたり曲がったりなどの破損する可能性が高く、慎重な作業が求められました。
オーナー様の許可を得て雪庇側のマンションではなくアンテナがある方のマンションの屋上に上がり、そちらから慎重に削り取る方法を先に行いました。
この方法は上手くいき、あっさりとアンテナの救出ができました。今回は隣のマンションに登らせていただくことが出来たので運良くこの方法が可能でしたが、雪庇側のマンションからの作業の場合は難しかったかもしれませんね。
ただ落とすだけならば凄く簡単なのです
よくご依頼いただくシチュエーションは落雪地点にガスタンクや換気口など何かしらの破損の可能性箇所があるのですが、
今回はアンテナが何よりのネックだったので、その心配が解消されたならば後は特に気を使わず雪庇を落とすだけです。
もちろん作業員の落下の危険などもありますが、ちゃんとした手順を行えば難しいことはありません。
雪庇は落下時の衝撃を抑えるために「一気に落とす」のではなく「細かく細断して落とす」のがコツです。
そして再び雪庇ができづらいように深めに雪下ろしをしています。
建物に沿ってカットするだけだと時間の短縮にはなりますが、天候次第でまたすぐに雪庇が出来てしまうので毎回このような配慮をするように心掛けています。
※屋根の上に上がることの出来ない依頼主様のために毎回写真をとって確認してもらっております
落とした後の雪の除雪費用について
落雪地点に小さな換気口の出っ張りがあったのでコンパネを立てかけて防御しました。
ところで雪庇落とし後の雪の除雪についてですが、「一般レベルの大きさの雪庇」に関しては追加費用を頂かずにサービスで除雪・雪はね作業をしております。
※雪庇落とし後の除雪サービスは各企業によって様々なので、作業前に確認することをお勧めします
※稀に大きな氷の雪庇が大量に・・・という状況があり、除雪に30分以上の時間を費やすような場合は除雪費として追加料金を頂く場合があります。追加料金が発生する場合は作業前に事前にご相談致しますのでご安心ください
落とした雪が隣家の敷地内に少しでも入った場合、歩道や動線が埋まってしまう場合など状況をみて雪はねします。「落とした雪はこっち側に運んでほしい」などの要望がある場合は作業前にスタッフへご相談ください。
除雪費用に関して詳しい内容はこちらを御覧ください→(便利屋七道:除雪・屋根雪下ろし・雪庇落としの費用は??)
まとめ 雪庇落としが必要な状況を判断しましょう
今回雪庇落とし(雪下ろし)をご依頼されたのは隣家への破損トラブルを事前に対処し回避するためのものでした。
多くの住宅は雪庇が出来たとしても放置して自然と落雪するのに任せていると思います。
しかし、落雪場所が何もない敷地内ならば安全ですが、雪庇の下が換気口、窓ガラス、ガスタンク、車庫、物置、エアコンの室外機などの場合は破損の恐れがあるため注意しなければなりません。
特に要注意なのが雪の落下地点が「隣家」「人の行き来する場所」の場合です。
隣家に雪が落ちてしまえば近隣トラブルとなり、「我が家の○○が壊れたぞ!!どうしてくれる!?」だとか「お宅から落ちてきた雪なんだからお宅が除雪しなさい!当たり前だ!」と怒鳴り込んでくるかもしれません。(言ってることも当然だと思います)
人の行き来する場所とは歩道や敷地の通り道(玄関前など)です。玄関の上の小屋根に雪庇ができるといつ落雪して被害が出るかタイミングがわからないため恐くてたまらないものです。ご自身だけじゃなく、郵便配達員さんや新聞配達員などの人に落雪が直撃するかもしれません。
また、よくあるのが歩道に落ちてしまう可能性があることです。スクールゾーンやよく人の行き来がある道路に落雪してしまう場合は当たってしまえば治療費・賠償請求などとんでもないトラブルに発展します。(傾斜のある屋根の場合は落雪時に勢いがついて離れた場所に直撃することもありますので決して楽観視してはいけません)
もし危険だと承知の上で何もアクションを起こさなければ近隣の方から「あそこの家の雪庇、落ちてきたら危ない」「危ないのに何もしないなんて身勝手な人!」などと悪い噂を流されてしまいます
もし事前に雪庇除去の手配をしていれば「○日に雪落としする予定ですので・・・ご迷惑をおかけします」と返答することが出来ます。(※もし手配の日が先になってしまう場合はカラーコーン(パイロン)を立てて立入禁止・落雪注意等の札をつけて注意を促しましょう)
つまり大切なのは何か起きてしまう前に事前にトラブルを回避し、「対処している姿勢を見せること」です。
除雪は自分たちの暮らしの為でもありますが、同時に近隣の方たちの暮らしの為でもあるのです。ご近所さんと協力し合うことで道路が歩きやすかったり、生活がしやすくなっているのです。
トラブルは事前に回避し地域で良い付き合いをしていきましょう。
除雪関連のブログはこちらを御覧ください→(便利屋七道:除雪ブログ)
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