今シーズンは記録的な雪の少なさで除排雪業を営む企業は仕事が少なく嘆いていることと思います。

便利屋七道でも今年は毎年ある除雪関連の依頼が少なく、のんびりした冬季間を過ごしています。

しかし、積雪量が少なくとも油断できないのが「すが漏り」です。

雪が解けたあとの水がコーキングの目地や屋根の板金のつなぎ目、コンクリートなどの僅かな隙間に入り込み、再び凍結したときの膨張により穴が広がり雨漏りが進行する現象です。

また、傾斜屋根の上の雪が解けた後に縁部分で凍結し、ダムのような役割をして屋根の上に水溜りを作り出してしまう現象も一種の凍害です。

すが漏りの詳しい説明はこちら→（阿部板金工業：すが漏りとは？雨漏りとすが漏りの違い）

これらは寒暖差によって起きる現象なので、積雪量が少なかろうと起きてしまうトラブルなのです。

 三角屋根もお任せを！緩い傾斜屋根の雪下ろしのご依頼

遠方・地方もお任せください

先日岩見沢市にて屋根の雪下ろしのご依頼を承りました。

お電話にて「積雪量は大したことはありませんが、すが漏りをしている状態なので雪下ろしをお願いしたい」とご相談をお受けしました。

今は僅かな量ですが、このままでは室内が水浸しになってしまうので、そうなる前に雪下ろし作業を行いたいと思います。

無理せず業者に依頼しましょう

いつもの雪下ろしに比べれば雪の量は少ないので作業時間はあまりかかりませんが、こういう時こそ油断して落下してしまう危険性があります。

画像には写っていませんが、ヘルメットや安全帯とロープなどを使って安全対策はしっかりと取っていますのでご安心ください。

基本的に良い雪下ろし業者は作業スピードや技術や料金も大事ですが、何より安全対策がしっかりしているものです。

これのせい！すが漏りの原因箇所

すが漏りの原因箇所とは？

一見雪下ろしが完了したように見えますが、最も重要な箇所が残っています。それは屋根の先端部分の氷です。

この氷部分を除去しなければすが漏りは解決しません。

この氷を除去すれば解決！

横からみるとこんな感じ。とても薄い氷ですが、氷の厚みは関係ありません。

この薄い僅かな氷板が自然と屋根から滑り落ちてくれれば問題ないのですが、縁部分は室内からの温度の影響を受けないのでこのあたりでストップしてしまいがちです。

この氷の塊がダムの役割をして雪解け水を溜めてしまうのです

傾斜屋根に水溜りができる

氷と雪の隙間には雪解け水が溜まっており、この水が屋根の板金の隙間に入り込んで室内の天井から雨水が垂れてくる、という理屈です。

これは外（下）からでは確認のしようがないため、住民は「寒いのになんで雨漏りするの？穴でもあいてるのかな？」と不安に思うはずです。

この氷は屋根にしっかりとくっついているため少し突いたくらいではびくともしないので、除去するには屋根の上に登りしっかりと力を入れて少しずつ慎重に氷割りしなければなりません。（屋根の傷つきに注意）

どの箇所も氷を割って落としてあげたらバシャーッと水が下へ流れていきました。

いい除雪業者とは何？

１時間で雪下ろし完了

いい除雪業者の見分け方ですが、何を持って良い業者と考えるかで見る視点がかわります一般的な例として下記のものが挙げられます

①除雪のスピード

・・・多くの業者が除雪の費用を作業にどのくらいの時間がかかるかで算出します。当然力とスピードがあるスタッフにやってもらったほうがより多くの除雪作業に時間を費やしてくれるためお得です。また、依頼した際にいつ来てくれるのか、すぐ対応してくれるのかのフットワークも大事になります

②技術

・・・除雪や雪下ろし作業は元気に力任せだけではいけません。綺麗な仕上がり、体積場所の綺麗さ、お客様からは見えない箇所までの配慮。スコップを壁や屋根にぶつけて傷をつけてしまう業者がたくさんいます。屋根の傷は依頼主様からは確認のしようがないので経験の浅いスタッフや雑なスタッフは避けたいところです

③安全対策

・・・疎かにしがちなのが安全対策です。雪下ろし時の壁やガラスの破損防止はもちろんのこと、落下防止のための準備（ヘルメット・ロープ・安全帯）は必須と言えます。また、時には近隣へのご挨拶や立入禁止の標識なども迷惑をかけないよう大切な配慮です。

④費用

・・・除雪や雪下ろしは業者によって費用がまちまちで、時にはとんでもない高額な費用を請求してくる可能性があります。また、時間性の業者の場合はわざとゆっくり作業をして費用を増やそうとする悪質な企業もあります。作業前に費用を詳しく提示してもらい、作業終了後に見積もり時にはなかった請求などされないようにしましょう。

まとめ　すが漏りトラブルを起こさないために

毎年すが漏りができてしまう屋根は防水能力が低下しているため雪下ろしをしてあげる必要があります

すが漏りを防ぐ１番の方法は雪下ろしをすることです。とくに屋根の先端部分に氷の塊が出来始めた場合は要注意で、なるべくコマメに雪下ろしをすることですが漏りを防ぐことができます。

家主自身で雪下ろしができることが望ましいのですが、落下の危険や屋根の傷つきのリスクがあるためオススメはしません。

費用の問題でなかなか渋ってしまいがちですが、トラブルが起きる前に専門の業者に依頼することが好ましいと思います。

除雪関連のブログはこちらを御覧ください→（便利屋七道：除雪ブログ）

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