塗装のやり方で主流なのは“刷毛”で塗るか“ローラー”で塗るかです。
外壁や屋根の塗替え工事を行う際にはこの刷毛とローラーが主力の道具であり、細かい面や目地は刷毛で、大きな面はローラーで塗ることで綺麗なで均一な仕上がりが出来上がります。
この2つの道具を使い分ければ大抵の作業はこなすことができ、僕も頻繁にそれらの道具を使用しています。
そしてもうひとつ例外なやり方として“吹付け”という施工方法があります。
圧力を加えることで塗装の細かい粒子を飛ばすことで細かい面や広い面とわず短期間で均一に塗装することができます。身近なもので言えば缶スプレーですかね。
便利である反面、細かな粒子があたり一面に飛び散ってしまい周りを汚してしまう可能性が高く、ビニールなどによる養生作業が必須となります。
そんな吹付け工法ですが、簡単そうな見た目とは裏腹に均一に塗るには高いテクニックを必要とします。素人には絶対に綺麗な仕上がりになりません。
重なり部分に多く塗料がついてしまったり、逆に薄すぎたりと全く安定しません。使いこなすには熟練の業が必要となるわけです。
ラップ塗装テクニック
均一に塗るだけでも簡単ではない吹き付け塗装。そんなテクニックには更に難しい技があります。
それが“ラップ塗装”と呼ばれるものです。
吹付けの際にあえて板や養生を行うことで複雑な模様を描くことができ、色も形も自由自在。技術だけじゃなくどういう絵にするかのセンスも問われます。
上記画像はコンパネ板にラップ塗装の練習用に吹き付けたもの。鮮やかな色合となりコンパネであったようにはみえません。印刷されたもののように見えます。
模様も色も道具と塗料を変えればどんな模様にもなります。当然手作業で行うためにこの世に2つと無いオリジナルな模様が出来上がります。
やろうと思えば部屋の一面をこのような色にラップ塗装することも可能です。
このラップ塗装という技。一般的に見られるのはバイクのヘルメットです。
ヘルメットはこういったラップ塗装による模様のものが多く見られ、同じ工法で作られているわけです。
メットだけじゃなく壁面にも施工することができ、どんな場所もオシャレにすることができます。
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