煙突の中に鳥が入り込んでしまうことは実はよくあること。
その95％が“スズメ”です。煙突掃除をしていれば中からミイラ化したスズメの死骸がでてくることは珍しくありません。
またにヒヨドリが見つかることもありますが、基本的にはスズメ。小さい煙突には小さい鳥しか入り込みません。
先日「煙突からカサカサ音が聞こえる！このままではストーブが使えないので調べてほしい！」というご連絡をいただき緊急出動したのですが、当然「スズメだろうなぁ」と思っていました。
現場に到着し煙突式ストーブの中をチェック。異常なし。ステンレスの中も異常なし。
煙突を外して集合煙突の中を覗いてみると中に宙ぶらりんの鳥の足が見えていました。
スズメにしてはデカすぎる。ヒヨドリのサイズでもない。よく確認してみると、それは鳩の足でした。
鳩が入り込むには集合煙突は狭すぎます。その証拠に足が宙ぶらりん。これは途中でお腹が引っかかっているのです。落ちないよう頑張って掴まっているんじゃありません。故にこの鳩は自力で脱出は不可能です。
こうなってしまうと腕を突っ込んで直接鷲掴みにして引っ張り上げるしかありません。
しかも縦円筒部分よりも、出口である横円筒部分のほうが狭いのです。捕獲すると鳩は暴れて羽を広げてしまうため、翼を痛めてしまう危険があります。
しかし他に方法がない以上、命の危険を承知で強引に引っ張る方法しかありません。鳩にとっては生きるか死ぬかの試練ですね。
というわけで上手く引っ張り上げて救出成功。外は夕方となり少し暗くなっていました。
外へ離してあげると地面に着地。暗いですからね。夜目の聞かない鳩は戸惑ったのでしょうが、すぐに何処かへ飛んでいってしまいました。
今年も残すところあと一ヶ月。たくさんの鳥を救出しました。恩返しがほしいですね。
後日、もう煙突に鳥が入りこまないように網を取り付けました。
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