こんにちは、便利屋七道です。
北海道の厳しい冬を支えてくれた暖房器具。シーズンオフとなる春から夏にかけてはストーブを休ませる時期ですが、実はこの期間の「煙突やストーブのメンテナンス」に関するお問い合わせが増える時期でもあります。
今回は札幌市東区のお客様より、「煙突式ストーブの煙突と、その先の集合煙突の両方をすす掃除してほしい」「最近ストーブを使ったときに赤い火(赤火)が出ていたので点検してほしい」とのご依頼をいただきました。
通常、当店ではこの時期(春〜夏)の煙突掃除は「ある理由」からお断りすることが多いのですが、今回はお客様の諸事情に合わせて特別に即日対応いたしました。作業中に見つかった驚きの光景や、赤火トラブルの本当の原因、そして意外と知られていない煙突の豆知識を写真付きで詳しくレポートいたします!
目次
- 1. なぜ夏はNG?便利屋七道が「煙突掃除は10月以降」を推奨するデリケートな理由
- 2. 煙突の豆知識:定番の「ステンレス」と貴重な「ホーロー(琺瑯)」の違いとは?
- 3. タラップ(外はしご)がなくても大丈夫!複数のはしごを駆使した高所屋根作業
- 4. 意外な事実!集合煙突の底から高確率で見つかる「スズメ」の謎と救出のタイムリミット
- 5. ストーブから赤い火(赤火)が出る原因は煙突のすすだけじゃない!吸気ファンの目詰まり
- 6. 施工レポート:東区でのホーロー煙突掃除からストーブのホコリ取りビフォーアフター
- 7. よくある質問
- 8. 合わせて読みたいブログはこちら
- 9. まとめ:ストーブの異変を感じたら!秋を待たずに早めのご相談を
1. なぜ夏はNG?便利屋七道が「煙突掃除は10月以降」を推奨するデリケートな理由
便利屋七道では、煙突掃除のご予約自体は年中承っておりますが、実際の作業は基本的に気温がしっかりと下がる「10月以降(秋・冬)」をおすすめしており、春から夏の終わりまでは作業を控えるスタンスをとっています。
その理由は、「気温の上昇に伴う、すすの室内への逆流現象」を防ぐためです。
暖かい季節は外気温度が高いため、煙突内部の気流(ドラフト効果)がうまく働かず、掃除の際に出た細かなすす汚れが室内に向かってモコモコと逆流しやすくなります。大切なお家の中をすすで汚してしまわないための、プロとしての配慮です。
ただし、今回のように「何年も掃除していないから見てほしい」「ストーブに異常が出ている」という場合や、「賃貸物件の入居者が決まったので入居前に終わらせたい」「リフォーム工事のタイミングに合わせて施工してほしい」といった、どうしても今すぐ作業しなければならない特別なご事情がある場合に限り、夏期でも細心の注意を払って作業をお受けしておりますのでご相談ください。
2. 煙突の豆知識:定番の「ステンレス」と貴重な「ホーロー(琺瑯)」の違いとは?
現場に到着し、室内側の煙突を大掃除しようとよく観察したところ、主流である銀色の「ステンレス製煙突」ではなく、白っぽく美しい光沢がある「ホーロー(琺瑯)製の煙突」が使用されていました。
ここで、ステンレス煙突とホーロー煙突の違いとそれぞれの用途・特徴について簡単にご説明します。
- ステンレス煙突(主流):
非常に軽量でサビに強く、耐久性とコストパフォーマンスのバランスが良いため、現代の住宅のほとんどで主流として使われています。銀色に輝くシャープな見た目が特徴です。 - ホーロー煙突(貴重):
鉄などの金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けたものです。ステンレスに比べて「遠赤外線効果(熱の放射率)が非常に高い」という素晴らしい特徴があります。ストーブが発した熱が煙突を通して部屋全体にじんわりと伝わりやすいため、室内をより暖かく保つ用途に向いています。ただし、衝撃で表面のガラス質が割れるとそこからサビやすいというデリケートな面もあり、現代では少し珍しい貴重な存在となっています。
お掃除する側としては、どちらの素材であってもお値段や作業内容(取り外して屋外へ持ち出し、内部を専用ブラシで徹底清掃する工程)に変わりはありません。今回も慎重に取り外して、外でピカピカに磨き上げました。
3. タラップ(外はしご)がなくても大丈夫!複数のはしごを駆使した高所屋根作業
室内側のホーロー煙突の掃除が終わったら、次は屋外の「集合煙突(コンクリート製の四角い煙突)」の掃除に移ります。集合煙突を上から綺麗にするためには屋根の上に登る必要があります。
現代の住宅には、屋根に登るための固定はしご(タラップ)が外壁に設置されていないケースが多く、今回のお宅にもありませんでした。
しかし、そこは高所作業を得意とする便利屋七道です。今回のお宅は1階部分に下屋根(低い屋根)があったため、まずは地面から1階の屋根へはしごをかけ、そこからさらに別のはしごを2階の屋根へと掛け直す「2段階のはしご設置」で、安全かつ問題なく屋根の上へ到達しました。
当店は常に複数のはしごを車載しているため、どんな構造の住宅でも柔軟に対応可能です(※万が一、屋根に登るのが完全に不可能な構造であっても、室内の「すす取り出し口(掃き出し口)」から下部アプローチで掃除する方法もありますのでご安心ください)。
4. 意外な事実!集合煙突の底から高確率で見つかる「スズメ」の謎と救出のタイムリミット
あまり一般には知られていない衝撃の事実なのですが、煙突掃除を行うと、高確率で内部から「スズメの死骸」が発見されます。私の体感では、集合煙突を5本掃除すれば、最低でも1本の煙突からはスズメが見つかるほどの高頻度です。
スズメが煙突に落ちてしまう原因には諸説あります。
- 煙突のてっぺん(笠の部分など)に作られた巣から、まだうまく飛べないヒナ鳥が誤って中に転落してしまうパターン(カラスが巣を襲った拍子に落とされることも)。
- スズメがストーブの排気ガスの「暖かさ」を求めて煙突のフチに集まり、暖を取っているうちに足を滑らせてしまう。
- 排気ガスに含まれる成分や煙を利用して、スズメが体についたダニや寄生虫を退治する「煙浴(えんよく)」を行っている最中に落っこちてしまう。
- 上空でカラスなどの外敵に急に襲われ、パニックになって煙突の穴に逃げ込んでしまう。
一度真っ逆さまに7〜8メートル下の底まで落ちてしまうと、細くて垂直な煙突の中では、鳥は羽を広げて真上に飛び上がることができなくなり、自力での脱出は難しいです。(一部、脱出できる個体もいます)
もしご自宅の煙突や壁の奥から「バタバタと暴れる音」や「チッチッと鳥の鳴き声」が聞こえた場合、救出のタイムリミットは約3日間と言われています。3日以内に当店へご連絡いただければ、生きたまま外へ救出して逃がしてあげることができますので、異変を感じたら夜間でもすぐにお電話ください。
※ちなみに今回の集合煙突の底からも、すでに完全に乾燥してカラカラ(剥製のような状態)になったスズメの死骸が1匹見つかりました。新しい入居者様やお客様がショックを受けてしまわないよう、こうしたケースではお伝えせずにこちらでそっと回収・供養させていただくことが多いです。
5. ストーブから赤い火(赤火)が出る原因は煙突のすすだけじゃない!吸気ファンの目詰まり
集合煙突のすす掃除を完璧に終わらせ、通常であればここで作業完了となるのですが、今回はお客様が気にされていた「ストーブを使用した際に出た赤い火(赤火)」の原因を突き止めるため、ストーブ本体の点検も合わせて行いました。
通常、煙突式ストーブが正常に燃焼しているときの炎は「綺麗な青色」です。これが「赤い炎」になるということは、酸素が足りずに不完全燃焼を起こしている危険なサインです。煙突のすす詰まりが原因のことも多いですが、今回の原因は別にありました。
ストーブ本体の裏側にある「空気を取り込むための吸気ファン」を覗いてみると、そこには長年蓄積された茶色い綿ホコリがびっしりと絨毯のように詰まっていました。
これではファンが回っていても必要な空気を吸い込むことができず、ストーブが深刻な酸欠状態になって赤火を発生させていたのです。このまま使い続けると一酸化炭素中毒の危険もあるため、お客様にご相談の上、追加作業としてファンの徹底的な「ホコリ取り・清掃作業」をその場で即日実施いたしました。
6. 施工レポート:東区でのホーロー煙突掃除からストーブのホコリ取りビフォーアフター
それでは、今回の点検と清掃の様子を写真と合わせてご覧ください。
【写真1:室内側のホーロー煙突。ステンレスとは違い、白っぽく温かみのある光沢が特徴です】 | 【写真2:はしごを2つ掛け替えて登った屋根の上。ここから集合煙突の内部へ専用ブラシを投入してすすを落とします】 |
【写真3:煙突の底から見つかったスズメの死骸。臭いはありませんが、知らずに放置されているケースは本当に多いです】 |
【写真4:ビフォー。ストーブ裏側の吸気ファンです。大量の茶色いホコリが空気の通り道を完全に塞いでしまっています】 | 【写真5:アフター。ホコリを根こそぎ除去し、本来の綺麗なファンの姿が蘇りました。これでばっちり空気を吸い込めます!】 |
7. よくある質問
Q:ストーブの「赤火」が出ている状態で使い続けても大丈夫ですか?
A:大変危険ですので、すぐに使用を中止してください。赤火は燃焼のための酸素が不足している「不完全燃焼」のサインです。そのまま使い続けると、室内に有害な一酸化炭素(CO)が充満し、一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあります。煙突の詰まりや内部のファンに原因があることが多いので、すぐにプロの点検を受けてください。
Q:集合煙突にスズメが入らないように、てっぺんに網を張ることはできますか?
A:集合煙突の先端に目の細かい防虫網などを張ることは、実はおすすめできません。冬場にストーブを焚いた際、排気ガスに含まれる水分が網に触れて凍りつき、氷の膜で煙突の出口を完全に塞いでしまうトラブル(排気閉塞)が多発するためです。鳥対策を行う場合は、雪国の気候を考慮した専用の鳥よけ金具などの設置が必要です。
Q:ストーブの分解掃除(オーバーホール)も一緒に頼めますか?
A:当店で行っているのは、今回のような外側からアプローチできるファンのホコリ取りや簡易的な点検清掃となります。ストーブの内部をすべてバラバラに分解して消耗部品を交換するような本格的な「オーバーホール(分解掃除)」に関しては、専門の提携業者やメーカー修理をご案内させていただく場合がございますので、まずは現状の症状を合わせてご相談ください。
8. 合わせて読みたいブログはこちら
- → 強風によるストーブエラー!ペチカの正しい使い方と煙突下からの清掃術
- →ペチカの煙突ストーブの交換工事!新品使用時の「白煙・臭い」と正しい換気方法をプロが解説
- → 札幌 煙突掃除・煤払いは便利屋七道へ!薪ストーブ・ペチカの安全を守るプロの技術
- → 10年ぶりのペチカ・集合煙突すす掃除!煙突カットと耐火パテ補修の無料メンテ付き
9. まとめ:ストーブの異変を感じたら!秋を待たずに早めのご相談を
全ての煙突掃除とストーブ裏のファン清掃を終え、空気の通り道が100%確保された状態を確認し、今回の作業は無事に完了いたしました。
ストーブの赤火の原因が「ファンのホコリ詰まり」であること、そして綺麗にホコリが取り除かれたアフター写真をご覧になったお客様からは、「煙突だけでなくストーブ本体の悪いところまでその場で見つけて直してもらえて、本当に七道さんに頼んで良かったです。これで次の冬も安心してストーブをつけられます!」と、心からの笑顔で喜んでいただくことができました。
「基本の煙突掃除は10月以降」とお伝えしてはおりますが、今回のように「ストーブから変な火が出る」「煙突から鳥の音がする」「入居前のリフォームで今すぐやりたい」といった切実な理由がある場合は、いつでも喜んで即日対応させていただきます。
お家の暖房周りで少しでも「おかしいな?」と感じる違和感やトラブルを見つけたら、我慢して使い続けず、いつでもお気軽に便利屋札幌 七道へご相談ください!
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