便利屋七道です。本日は札幌市西区にて【蜂の駆除(蜂の巣の撤去)】のご依頼を承りました。
今回の蜂の種類はスズメバチです。
スズメバチは蜂の種類の中でも攻撃性が強く、森や山だけでなく民家にも栄巣する厄介な害虫です。
少しの期間であっという間に数を増やし、気が付いた時にはとても手に負えないほどの規模になって弊社のような害虫駆除業者へSOSの連絡が来ます。
スズメバチは強い毒性の毒針を持っており、刺されてしまえば大怪我をして病院送りになってしまうほど危険な生物ですので、問い合わせが来た当日の夕方に訪問しました
巣が作られやすい場所と地域
スズメバチは雨風が防げて外敵がいない場所であればどこにでも巣を作ることができます。
その中でもよく巣を作られがちの場所が「軒下」「屋根裏」「床下」「庭木」が8割を占めます。
厄介なのは蜂は1センチにも満たない小さな隙間から屋内に侵入し巣を作ることも多くあります。
外壁サイディングの隙間、軒下のボードの隙間、換気口の隙間、電話線の入り込むわずかな隙間など住宅にはたくさんの隙間があり、これら隙間が全くない家はないと言えますので、どんなお家にも突如蜂が巣を作る可能性があります。
駆除の依頼の場所を分析してみると、札幌市内においては「西区」「南区」「中央区(山寄り)」に集中しています。
これはスズメバチはやはり森や山に多くいるので、その山や森近くである地域に極端に問い合わせがきているのだと思われます。
自身のお住いの地域が山や森に近い場合は注意しましょう
蜂が軒下の中へ・・・屋根裏へ潜る
依頼主からのお話を聞いたところ、「蜂が軒下に入っていくのを見た」とのこと。軒下に入っていったというのは厄介なもので、入っていった箇所のボードを取っ払わなければ蜂の巣を確認することができないのです。
正確な位置がわからないため、ボードを何回も外す(撤去する)ことにもなることがあるため、原状回復が大変です。
また、軒下の中は屋根裏にもつながっていることも多いので、駆除するには分厚い身動きの取りづらい防護服をきた状態で狭く、暗く、暑い屋根裏を柱にそって這って進まなければなりません。とても難易度の高い作業になります
こちらは屋根裏の画像です。見ての通り、床は断熱材であるグラスウールの海です。
これは直接触ってしまえば皮膚が傷つき、物凄くチクチクして痒くなりますので、決して触ってはいけません。高さが50~60センチほどしかないため、立ち上がることはできません。
蜂が入っていった軒下の場所は端っこのほうです。埋まっていますが、横柱を掘ってそこを落ちないように這って(ほふく前進で)進んでいきます。
暗いため懐中電灯とヘッドライトが必須となります。
天井裏はかなり高い気温なので、少し動いただけでも全身汗だくになります。
汗で困るのが、着ている防護服があっという間に曇ってしまって、目の前が何も見えなくなってしまうこと。
スズメバチがいて、屋根裏の身動きが取れない場所で視界まで失うのは大変危険なのです。
足元のグラスウールの下は天井の石膏ボードなので、踏み外してしまえば天井に穴があくことになります。
蜂の巣の場所の特定に時間を費やしてしまったら、疲れてうっかり足を踏み外しかねません。
スズメバチの巣を発見、撤去する
天井裏の端っこにてスズメバチの巣を発見しました。外から電線・電話線を引き込んだ穴の隙間の真上のあたり
まだ巣を作り始めて2週間程度の初期の物です。
最初のころは女王蜂が一匹でこのようなトックリ型の拳サイズの巣を作り、中のさなぎを育てています。働きバチの姿が見えないので、まだ蜂は一度も羽化していないと思われます。
もう少しタイミングが遅ければ働きバチ達が生まれ、駆除の妨げになっていたでしょう。まだ規模が小さな巣のうちに駆除します
この規模の巣を駆除するのは難しいことはありませんが、何分ここは狭い屋根裏なので、簡単な動作にも非常に苦労します
蜂の巣を観察してみよう
こちらが撤去した蜂の巣になります。野球ボールくらいの大きさであるこの巣はまだまだ強度が不十分なので撤去の際に少し崩れてしまいました。
中には蜂の巣独特である六角形の穴があいており、ここに女王蜂が子供を産みつけるわけです。
中にはしっかりとサナギがいます。数日もすれば新たな蜂が産まれていたでしょう
大事になる前に撤去することができたので、依頼主様も一安心のようでした