除雪作業においてプラス気温になると起きるのが落雪・落下事故の増加です。ここ最近は毎日のように除雪中の落下事故・落雪事故が相次いでいます。
雪庇落とし中・雪下ろし中・梯子の登り下り中などが中心で、被害者は皆骨折や意識不明などの重傷、重体となっており、雪国に住む人にとっては他人事ではありません
凍ってしばれた状態の屋根に比べて、気温が高くなればなるほど屋根の雪下ろし作業は足元が滑りやすくなり作業の難易度が高くなります。雪解けによってたっぷりと水分を含んだ雪は普段の除雪よりも数倍の体力を消耗します
特に傾斜のある屋根の場合は特に危険で、毎年のように落下事故が後を絶ちません。落下した人は年配の人が多い傾向がありますが、中には若い人や除雪・雪下ろし業者も多く事故に見舞われています。
※雪下ろし等による死者は全国で102人、うち65歳以上が86人です(2017年11月~2018年3月)
この時期は道路を排雪作業者があちこちで雪を運んでくれていますが、それに合わせて慌てて雪下ろしを行う人も多くいます
雪下ろしに慣れたプロでさえ落下してしまうこともある危険な作業。決して無理をして慌てて雪下ろしにチャレンジしてはいけません
また、気温が高くなると起きるトラブルた落雪による事故です。傾斜屋根の上の雪が暖かくなった気温により解け始め、一気に雪崩れのように落ちてくることがあります。
また、放置していた雪庇が暖気によって落下。下にいた人を押しつぶしてしまう事故も毎年のように発生しています
2月も後半に入り、暖かい日や寒い日を繰り返す季節です。暖かくなる時期だからこそ雪には細心の注意しましょう
3階建ての住宅の雪庇落とし!届かない!
本日は札幌市白石区にて【雪庇落とし】のご依頼を承りました。相談の電話が来た時「3階建ての家なので、とても高い場所に雪庇ができたため色んな業者に断られた。できますでしょうか?」と相談されました。
便利屋七道でも高すぎて作業ができなかったことが過去にあります。しかし、まずは現場を見てみないことには判断できません。お電話を頂いてすぐに現場へ直行しました
現場では戸建て住宅の風が吹き抜ける方角へ大きな雪庇ができていました。やはり何より背が高い!
見てすぐに「あぁ、全然届かない・・・」と判断できました。
普段から常備している短い2連梯子では全く届きません。長い2連梯子も持っていますが、それでも高さが高すぎて届かない状況でした。今シーズンは数えきれないほどの雪庇を除去してきましたが、今年1番の高さを誇ります
しかもこの高さであるにも関わらず、屋上に上がるためのタラップ(ハシゴ)が設置されていない住宅です(3F住宅にはまれにあります)
雪庇落としは基本的に屋上に登って作業するのですが、屋上に登るどころか下から突くこともままなりません。まさに難攻不落です
やはり3F住宅の雪庇落としは難易度が高いです。いろんな業者に断られるのも頷けます
しかし、一つだけ突破口がありました
カーポートの屋根にハシゴを立てかける
幸運?なことにこのお家にはカーポートがありました。丈夫なタイプのカーポートなので、上に二連梯子を立てかけることができそうでした
通常ならば脚立がずれるかもしれない、カーポートが傷つくかもしれない、不安定な足場のせいでハシゴが倒れるかもしれない、それでも届かないかもしれない・・・など不安がありましたが、幸運なことにカーポートの上には雪がたっぷりと乗っかっていました。
この雪を利用すれば上記の不安が全て解決することができそうでした。うまいこと積雪があるおかげでハシゴが固定され、嵩(かさ)増しされたおかげで高さもギリギリ屋根へ到達することができました
上に重たいハシゴを運ぶのにお客様にご協力していただきました。ありがとうございます
※基本的にはカーポートの上にハシゴを立てかけるといった力技は滅多にしません。今回は打開策がそれしかなかったことと、なによりお客様がとても困っていたために決行しました。慣れた作業員ならばともかく一般の方は決して真似しないでください
屋根に上がることができればこっちのものです
屋根の上に登ってしまえばこっちのものです。いつもの作業と何ら難易度は変わりません。3階の屋上なので高いですが、普段から4階5階建てのアパート・マンションの雪庇落としもしているのでこのくらいの高さでは恐怖は感じません
雪庇の一部が氷の塊になっていたため一部少し大きめに落としましたが、コンパネで養生済みの電源カバー以外に破損する可能性の物はなかったので、比較的問題なく作業を終えることができました
(今回落とした雪は落としっぱなしでOKとのことでした)
作業時間は1時間程度で完了。いくつもの業者から断られた案件だっただけにお客様からとても感謝されました。
帰り際に教えられたのですが、なんと今回の現場の作業代、同業他社様に見積もりされた金額はなんと8万円超えだったそうです
流石に高すぎだろ・・・と思いましたが、高所作業車とオペレーター、作業員2名と手間賃などを考えるとそのくらいの費用が掛かるかもしれません
(単純にぼったくった可能性もありますが・・・)
とはいえ雪庇落とし代として毎年8万円もの費用をかかっていたら辛いものです
今回の作業は1名1時間で完了しましたので、出張費も含めて15,000円ほどで済みました
「こんなに安くて大丈夫ですか?」と心配されましたが、心配ありません
今回のような他社で断られた案件でも便利屋七道では作業可能の可能性もあります。お困りの方は是非お問い合わせください
※除雪関連のブログはこちら
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※スノーダクト掃除のブログはこちら
より良いサービスをするために
便利屋七道ではお電話・メールにてお問合せいただき、作業の打ち合わせをいたします
隣家へご迷惑になる可能性がある場合は隣人のお宅に作業をする旨ご挨拶をいたします
屋根の上はお客様は上がることができないため、本当に作業が行われたかはわかりません。お客様の不安にならないように作業前と作業後のお写真をお見せいたします
もし当日キャンセルの場合でもキャンセル料をとるようなことは致しませんので、もしご都合がつかなかった場合や別の人に作業してもらった場合などはご相談ください
作業は夜間や早朝にも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください