春も近づき、雪解けで地面がビシャビシャになる時期に多く発生するのが“雨漏り”です
“すが漏り”とは凍結や雪関連で引き起こす雪害による雨漏りのことで、傾斜屋根・無落雪の住宅に関わらず多く発生し、突然のトラブルに戸惑いすぐに修理業者を探す家庭も少なくありません
寒い時期は雪も解けずに雨漏りなどは起きませんでしたが、春先になって一気に症状が現れるのがすが漏りの特徴です
今回はそんなここ最近の暖かさによって被害が現れたすが漏りを解決いたしました
・2階から1階まで!とんでもない量の雨漏り!
・無落雪屋根のスノーダクトが半凍結している
・排水口を探せ!氷の除去!
・氷の除去作業!大量の落ち葉!
・スノーダクトの点検・屋根の落ち葉掃除ブログ
2階から1階まで!とんでもない量の雨漏り!
現場は札幌市南区のとある空き家物件。「雨漏りが起きていて調査(解決)してほしい」とのご相談をお受けしました。
現場に到着してビックリしました。屋根からの雨漏りとは聞いていましたが、2階の一部屋が一面水たまりになっていて、それがさらに1階の真下の部屋にまで滴っていました
想像よりずっと多い水量に思わず「うわっ」と声が出ました。室内なので靴を脱いでいたので、気づかずに足を踏み入れて靴下が濡れてしまいました
雨漏り被害の大きい2階の一室の天井のクロス(壁紙)はペロッと剥がれ、カーテンのフック用の堀部分から水が3秒に1滴くらいのペースで滴っていました。
だいぶ被害は出ていますが、このまま雨漏りを放置してしまえばクロスはどんどん剥がれていき、石膏ボードがカビてしまい、酷いと中の木部まで傷んでしまいます
いつから漏れていたのか定かではありませんが、早急に解決する必要があります
無落雪屋根のスノーダクトが半凍結している
ベランダに設置されたタラップ(ハシゴ)を登って屋上へ上がるとすぐに状況が呑み込めました。
無落雪の平たい屋根には真ん中にスノーダクト(樋)があり、そこに雨水や雪解け水が流れ、排水口へ流れていく仕組みになっているのですが、そのスノーダクトが“半凍結”しています。
半透明の氷水にはうっすらと落ち葉が見えます。これですぐに「あ、これが原因だ」とわかりました
おそらく氷点下の真冬の時は凍結していたのでなにも起きなかったかもしれませんが、ここ最近の暖かさで雪や氷が解けて水となり、詰まった排水口のせいで行き場を失った水がトタン屋根のつなぎ目やコーキング部分のわずかな隙間などから室内へ侵入。雨漏りを引き起こしたと考えられます
まずはこのダクト内のどこかにある排水口(ルーフドレン)を見つけ出す必要があります
排水口を探せ!氷の除去!
排水口は隅の端っこかど真ん中の3か所のどこかにありますので、そこを目指して氷割作業を行います。ダクトの深さを考えると氷の厚みは約20センチ。分厚い氷を砕いていく作業はとても難航します。
厄介なのが完全な氷ではなく、水も多く含んでいるということ。突いて割ろうにも行き場を失った雪解け水が邪魔をしてなかなか作業ははかどりません。
この落ち葉だらけの水分が無ければ作業しやすいのですが、スコップで掻き出しながら氷を砕き少しずつ掘りぬいていく方法しかありません
掘りぬいた1発目で見事に排水口を発見しました。「ブスッ」という感触とともに一気に水が流れていきました。(おふろの栓を抜いたような状態)
排水口を塞いでいた落ち葉は除去され凄い音とともに氷水が吸い込まれていって気持ちが良かったです
この時点で雨漏りは解消されたとは思います。あとは天井内部に残った水が全て落ち切れば雨漏りは止まるはずなので、一安心ではあります
しかし、これで作業完了ではありません
水が引いたことで残ったのは大量の氷と落ち葉です。これらも全て除去してあげないと解決とは言えません
氷の除去作業!大量の落ち葉!
ダクトは少し狭いためよくある金属製のスコップが入りません。少し小さめの剣先スコップや園芸用のプラスコップがあると作業は非常に捗ります。
最初こそ時間がかかりましたが、一部分でも底面までたどり着くとダクトと氷は水で少し浮いているため端から砕くことが容易になります
砕いた氷の底面は凍結した落ち葉で埋め尽くされていました。今回の排水つまりを起こした最大の原因です。この家は空き家だったためメンテナンスする人が居なく、屋上の落ち葉掃除をしなかったために今回のようなトラブルになったのは明白でした
傾斜のある排水口周りはとくに落ち葉が多く、雨水や雪解け水が詰まってしまうのは当然の結果と言えます
そもそも屋根の上に何故大量の落ち葉が落ちていたのか。それは周りを見たら明白でした。
自宅周辺には家よりも背丈の大きい樹木があり、それらの葉は秋口には大量の落ち葉となり屋根の上に落ちてきたはずです。
また。風の強い日や台風の日はさらに落ち葉が舞い上がり、わずかな期間で大量の枝木や落ち葉がダクト内へ落ちてきたはずです
こういったシチュエーションのお家はスノーダクトや排水口が落ち葉で詰まっていないか定期的な点検が必要で、落ち葉の多い時期になると年に1度どころか月に1回以上の回数の点検が必要となります
落ち葉が排水口に詰まらないようにスノーダクトカバーを取り付けることで大幅に改善されるとは思いますが、それでも屋根に落ち葉が落ちてくることに変わりはありません。今後はもっとマメな点検をすることをお勧めします
ちなみに便利屋七道でも屋根の点検・落ち葉掃除のご依頼を承っておりますので、気になる方はぜひお問い合わせください
スノーダクトの点検・屋根の落ち葉掃除ブログはこちら→
作業開始から約2時間程度で作業完了。屋根の上には雪が残っていますが、今後は雪解け水はちゃんと排水口へ流れていくはずです
ご自宅の近くに大きな植物が生えていませんか??
最近屋根の点検をしたのはいつですか?
家とは定期的にメンテナンスをしてあげないとあっという間に劣化していったり、思わぬトラブルに見舞われることがありますが、その多くが未然に防ぐことができることが多くあります
屋根の落ち葉掃除というのは怠る家庭が多くいますが、決して甘く見てはいけません。定期的に点検してもらいましょう
お家の屋根のクリーニング、塗装作業も併せて是非お任せ下さい
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