いろんなペチカを掃除してみてきましたが、今回は世にも珍しい温水付きのペチカの点検を行ないました。
ペチカ本体の形や煙道、燃料（石油、薪、石炭）、ダンパーの位置、装飾の有無などいろんなバリエーションのあるペチカですが、今回はペチカに銅管が差し込まれ、中では渦巻状になっていました。
ペチカの中で排熱で温められた温水はポンプを使用することで流れ、リビング床に繋げられた床暖房パネルが温められるという仕組みです。
本当によくできていますね。思わずまじまじとその構造を調査してしまいました。
構造上ペチカを仕上げてから温水設備を付けることはできませんから、ペチカのレンガを組みながら同時に銅管も設置していったのだと思います。
左官作業だけじゃなく銅管の溶接もする。難しい技術が発揮されていますね。
この銀パネルから温水を継ぎ足すことができます。開放式の温水ヒーターになるんでしょうかね？
素晴らしいできですが、中の部分でもし水漏れなどが起きた場合のメンテナンス修理ができないこと。
メンテナンス用の焚き口扉を設けてほしいところですね。
しかし本当によくできています。職人の腕が良かったのでしょうね。いいものを見ることができました。
そして使用こそしていませんが、石炭や薪を使用することができる釜戸が設置されています。
昔はここで石炭使って料理もしていたそうです。
因みに正面は普通のペチカ。
しばらくメンテナンスをしていなかったということで異常がないかを点検致しました。
スス掃除をする必要もなくそのほか異常もありませんでしたが、使用方法についてこちらから色々アドバイスをし終了となりました。
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