札幌の山奥で感じた「ヒグマと暮らす地域」の現実

山奥の煙突掃除

先日、煙突掃除の仕事を2件続けて行ってきました。どちらも、北海道・札幌市の山あい、すぐ裏地が山や森という田舎のお宅です。
このような現場に入るのは僕にとって珍しいことではなく、「森の中」や「田舎」では薪ストーブ使用する家庭は多いです。

そんな環境で煙突掃除作業することもしばしばですが、今回は改めて、地域住民の生活と“クマ”という存在が非常に近いことを実感しました。


1件目:薪ストーブの煙突掃除で聞こえた「笛の音」

最初のお客様のお宅では、薪ストーブの煙突掃除を行いました。静かな山あいの雰囲気です。
屋根に登り煙突の煤掃除の作業中、ときどきどこからか「ピーッ」と高めの笛の音が聞こえてきて、お客様に「さっきから聞こえるこの音は何の音ですか?」と伺ったところ、

「隣の家の方がクマが出るので定期的に笛を鳴らしているんです」

というお話でした。
それくらい、この地域では“クマが出てもおかしくない”という意識が、暮らしに根付いています。

また、ガスメーターの点検員さんがこの地域では「クマの被害が怖いので点検をやめて、電話で数字を聞くだけにしている」という話も聞きました。
山奥ゆえ、静かな暮らしゆえにではなく、むしろ“クマとの距離”が生活圏に近づいていることが、こういう対応を生んでいるのだと感じました。


2件目:まさかの「クマを守る団体の会員さん」

2件目の作業時、作業を終えてお客様と雑談をしていた時に、僕から「最近クマ多いですよね、怖いですよね」と話題を振ったところ、驚くべき返事が返ってきました。

実は私、日本熊森(くまもり)協会の会員なんですよ

この団体はクマをはじめ森の動物たちを守る活動をしている組織だそうです。

そのお客様はクマの生態や地域での“人とクマの関わり”について、非常に詳しく話されました。
「クマは本来おとなしい動物」「駆除よりも共存を」「人の生活圏に出てくる背景には人間側の関わりもある」など。

僕は「クマは危険な生き物だ」という思いが強かったのですが、そのお話を聞いて考えが少し揺らぎました。

もちろん、「人の安全を守る」という観点は譲れないものですが、自然の中で暮らしてきた動物をどう扱うかという視点も否定できないと感じました。


私自身が山奥で作業するときに意識している“警戒”

この仕事をしていて、特に山の奥や森の中のお宅で煙突掃除をしているとき、正直「もし振り向いたら後ろにクマがいた」という場面を想像せずにはいられません。

薪ストーブのある田舎のお宅、森の中の道を通って行く作業現場、木々に囲まれた作業場所――そんな場所では、クマが“人の生活圏”に出てきてしまう可能性が、常に少し頭の片隅にあります。

ですから僕は「作業に集中しつつも、背後やまわりの気配にも目を配る」ようにしています。

  • 森の中で足音が聞こえないか
  • 草むらなどでシャリシャリと音がしないか
  • 車を降りて歩くとき、背後や周囲を振り返る
  • ヒグマ出没の情報がその地域で出ていないか、事前にチェックする

こうした“警戒”が、山奥・森のお宅での作業ではいつも必要だと感じています。


最近の事例:札幌市西区でも出没情報あり

実際、地域の“クマとの距離”が縮まってきていることを示すデータもあります。例えば、札幌市西区では、2025年11月5日付で西区西野4条3丁目付近に「ヒグマらしき動物を目撃」の出没情報が出ています。
また、住宅街近くの公園で“クマのものとみられるフン”が見つかったという報道もあります。

最近では円山動物園の館内にも熊の足跡、東海大学でも熊の目撃情報と人が多く行き交う場所にまで熊が現れるようになりました。

全国でも熊の被害による死亡事故も少なくありません。

このように、「山奥・暗い時間だけ出る」というイメージから、「人が暮らす近くまで動いてきている」という状況に変化してきているようにも思えます。


どう向き合うか:共存か警戒か

僕はこの仕事を通して、「人の暮らしを守る」という視点と、「自然・動物を敬う」という視点の間で揺れています。

「クマは危険生物だから、距離を保つ」のがまず第一。
ですが、「この地域でクマが生きてきた」「人間が森に住む以上、向き合わなければならない」という思いも、以前より強くなりました。

僕の考えとしては:

  • 作業現場では安全第一、警戒を怠らない。
  • 住民の方々にも「出没情報を知る」「静かに作業する」「警戒を怠らない」などの協力をお願いする。
  • また、「クマの生態や出没傾向を知ること」が、結果として人的被害を減らすことにもつながる。

まとめ

今回の2件の煙突掃除では、ただの仕事以上のものを感じました。
その場その場で「森と人とクマ」の関係がリアルに表れていて、僕自身、作業者として、地域の一員として、考えが深まりました。

今年はとにかく熊による被害や目撃情報が多いですが、これは今年だけにとどまることではありません。今後もずっと警戒していかなければならないことなのです。

これからも、たとえば「森の中のお宅」「薪ストーブ」「煙突掃除」という環境で作業するたびに、背後に「もしクマがいたら…」という想像をしながら、慎重に、かつ丁寧に取り組んでいきたいと思います。

自然豊かな北海道だからこそ起きるこの課題。
“クマとどう暮らすか”を、少しずつでも前向きに考えていきたいと思います。

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