ペレットストーブの煙突掃除のご依頼 便利屋七道

本日は江別市にて【ペレットストーブの円筒煤掃除、集合煙突の煤掃除】のご依頼を承りました

本日煙突掃除にあたるペレットストーブというものは、バイオマスエネルギーという環境にとても優しいものとして注目されている木質ペレットを燃料としたストーブです

見た目とは裏腹にペレットの供給や燃料作動は全てCPU制御で管理され、点火、消火から温度調節、タイマー設定も簡単に操作できます

燃料である木質ペレットは薪ストーブに比べて補充や保管が簡単であり、燃料効率も優れており、灰の発生が少なく日常メンテナンスも非常に簡単なのが特徴です

なのですが、使い方を間違えると煤が大量発生することもあるのです・・・

ペレットストーブで煤が詰まる??

今回の煤掃除を依頼された理由は「最近ストーブの火の勢いが弱い。煙突内が煤で詰まっているのかも・・・」というお話でした

お電話でお話を聞いているときにも「ペレットストーブはあまり煤がでないほうなんだけどなぁ」と不思議に思っていました

しかもペレットストーブを設置してからまだ1年くらいなのだそうです

見てみなければ状況はわからないので、現地調査を兼ねて現場へ行くことに

どんな状況であれ、相手が煤と煙突ならば問題はありません

シングルの排気筒のつなぎ目からタール状になった木酢液が垂れて固まっています

これを見た時点で「あれ?ペレットストーブなのに本当に凄い煤が溜まっているのでは・・・?」と確信がありました

匂いが漏れるようになってからは依頼主様が自身でつなぎ目に耐火アルミテープを巻いたようですが、普通は排気が問題なくできていればアルミテープは必要ないはずなのです

 

円筒を外してみると、煤が内部を大量に埋め尽くしていました。排気が通る道は真ん中のほんの僅かしかありません

本来の太さの8分の1程度。これでは火の勢いが出るはずもなく、非常に良くない状態と言えます

外した排気筒内部は全てこの大量の煤に覆われていました

ちなみに写真には写っていませんが、排気筒に下には家具家電等の大量の物に囲まれていて、物をよけたり、どけたりすいるスペースがありませんでした

そのため持ってきていた養生道具を全てにかぶせて、煤が落ちてこないように細心の注意を払って作業にあたっています

 

ストーブ側に近い縦部分はすっかり煤で覆われていて隙間がほぼありません

ブラシでこすって落とすのですが、煤の量すぎてかなり力が必要でした

こするというよりはトコロテンのように押し出して掃除した感じになります

設置してたったの1年でどうしてここまで煤が詰まってしまったのでしょうか??

横引きが長すぎるのでは・・・?

排気筒の長さはペレットストーブ本体から上に1.5m、横に2.5m、90度エルボ、横2mからの集合煙突(7m)を通過し外へ排出

このペレットストーブは排気ファンがないタイプです

ペレットストーブは電源が必要なタイプと不要なタイプがあります

電源があるタイプは、ペレットをタイミング良く自動で落としたり、吸排気の内蔵ファンを動かすのに電源を必要とします(その他の機能も多々あります)

一方で電源不要なタイプは従来型の薪ストーブと同じ要領で自然な排気力ドラフト」で排気を外へ促しています

今回の煙突は横引きが長く、その後集合煙突へ繋げているので距離が長すぎるのだと思います

排気筒内で排気が外へうまく排出されずに滞り、次第に煤をためてしまったのだと思います

これが内蔵ファンで排気を促すタイプだったら状況が違ったのかもしれません

そもそもの原因は・・・

今回のペレットストーブは設置した場所が変だと感じていました

「普通はこんなところに取り付けないよなぁ」と疑問に思いながら掃除していました

掃除しながらお話を聞いていると、どうもこのペレットストーブは依頼主様自身で取り付けたらしいのです

ペレットストーブは基本的には自身で取り付けるものではなく、法令にのっとった設置方法と、専門の業者に依頼して初めて設置できるものです

具体的には記載しませんが、他にも設置方法に問題がある箇所があり、それらが原因となって煤がこんなにも溜まる状況になってしまったのだと思います

こういったストーブは安価にすませようと安易に取り付けてはいけません

参考サイト→http://www.hibana.co.jp/kyoto-pellet/pellet-stove/pelletstove_setup3.html

集合煙突の掃除

排気等の掃除で2時間近くの時間を要してしまいました

あとは集合煙突の煤掃除だけです。外から掃除することも可能でしたが、依頼主様の意向で内側から掃除することにしました

お風呂場に掃除口があるのは少し独特かもしれませんが、こういった場所に設置されていると作業もしやすいですし、万が一煤で汚してしまっても掃除が楽なので、こちらとしては作業しやすい環境です

今回も電動ドリルによる下からの清掃作業(参考動画あり)を行いました

なんでか煤の中に平成24年の新聞紙とヤクルトの容器が2個出てきました。どういった経緯で混入したのか、もともと集合煙突の底にあったのかはよくわかりません。カラスがイタズラした可能性も否定できません

全ての状況や僕の思う今後の対策をお客様にお伝えして、今後どうしていくのかはお客様自身で判断してもらうことにしました

《2019年12月追記》

一年後の円筒内はどうなった??

その後約1年後に再び煤清掃のご依頼を承りました。

前回は円筒内の煤の量が凄まじかったので、「設置方法の改善を検討してください。それが難しいなら必ず最低でも毎年1回は煤掃除を行ってください!」というお約束をしっかりと守っていただき感謝です。

ステンレスの煙突は前のように煤汁が垂れていることもなく、ストーブ自体も調子は良いそうです。

外してみると中の煤は前に比べてとても少なくなっており、劇的に改善されています。

相変わらず煤は付いているので清掃自体は必要不可欠ではありますが、これならば燃焼に異常はでません。去年を知っているだけにとても良い傾向です。

最も煤が付いていたストーブからほど近い部分も前回に比べたらかなり煤の量が減っています。前回の量の4分の1程度でしょうか。

来年以降も清掃の約束さえ守っていただけたなら安心したペレットストーブライフを送ることが出来そうです。

ペレットストーブをよく知ろう

ペレットストーブは見た目のお洒落ですし、燃料は場所をとらない木のチップであり、ススも少ないということで密かに人気があります

最近はその手軽さや値段、家の構造を考えるとほとんどの家庭が“煙突式ストーブ”、“FFストーブ”、“温水ボイラー”、“エアコン”で家を暖めていると思います

薪ストーブやペレットストーブは初期投資やその後の燃料投下の手間、メンテナンスを考えると贅沢品とも言えます

本体の灰の清掃はともかく、本体のメンテナンスや煙突掃除は自身でできないユーザーが多く、数年おきに業者に頼むメンテナンスの費用も掛かります

現在のところは生活にゆとりのある層の方が比較的多く所持しているように感じます

しかし、それ以上に見た目の美しさや目の前で燃える炎と暖かみは心の癒しを感じることから、機会があれば僕も自身の家に付けてみたいなぁと考えてしまいます

便利屋七道の煙突・ペチカ清掃サービス

煙突掃除のタイミングは1年に1回のお宅もあれば、3年に1回、1か月に1回など様々です

自身の使い方を考慮し、ススが溜まってきたかな??と思ったら、ぜひ弊社へお問い合わせください

近頃は遠方からのお問い合わせも増えておりますので、お気軽にご相談ください

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