ペチカを使用し始めて30年以上で一度も掃除の必要が無かった物もあれば、たった1~2年で煤だらけになる物まで様々です。
これはペチカやストーブの種類や使用方法、住宅環境など様々な要因で煤の付き具合が変わるからです。
「特に問題なく使用している」「気になる症状はない」という人も、蓋を開けてみればとんでもない状況になっていることもあります。
気になる症状は本当にありませんか?
本日は恵庭市にて【ペチカ・集合煙突の煤掃除】のご依頼を承りました。
ペチカや煙突の掃除を依頼される方は「特に異常は無いけど、暫く掃除していないからお願いしたい」という人と、「気になる症状があるのでお願いしたい」という人と2通りです。
《よく聞く気になる症状》
- 煙突の隙間から煤が出てくる
- 排気が詰まっているのか、ストーブの火の付きが悪い
- ペチカ壁が黒い煤が付く
- ストーブ屋さんに煤掃除をアドバイスされた
- 薪ストーブを使っているから煤がついていると思う
以上のような症状に気がついてご依頼された方は良いですが、煤が詰まっているのに気が付かず使用し続け症状がどんどん悪化していく人も少なくありません。
どのくらいの頻度で掃除したら良いのか、そもそもメンテナンスが必要なものなのか、ペチカというものをよくわかっていない人も多いと思います。
上記画像がペチカの同じ場所の掃除前と後の違いです。掃除前はペチカ内部にモコモコと大量の煤が付着しており、多すぎてどういう構造なのかが全くわからなくなっています。
ここまで煤だらけになることは多くありませんが、10件に1度はこのような状態を見かけます。
通常ペチカの掃除は2時間~2時間半程度で終わることが多いのですが、この量の煤となると3時間以上のお時間がかかりますし、清掃中は多少の匂いが室内に入ってしまうこともありますのでご了承ください。
「石油(灯油)のストーブだから煤は付かないんですよね?」という質問をよくされるのですが、上記の画像は石油ストーブを使用したペチカです。しかも依頼主様は自覚症状や気になる症状はありませんでした。
たしかに石油ストーブがと通常なら煤が出てきません。が、いろんな要因でこのように煤だらけになることもあります。
決して安全安心だと思わないようお願いします。
石油ストーブは煤が出ない、と思いきやストーブ側のステンレス煙突を外すとこのようにたくさんの煤が付着していました。当然煙突だけじゃなく中の燃焼部分も煤が付いているはずなので、このストーブは分解整備をすることをお勧めします。
※便利屋七道ではストーブの分解整備は実施しておりません
外したステンレスの煙突の中も当然煤だらけです。ペチカ同様、ここまで煤が付着していると煙の通り道が狭くなり燃焼に支障が出て症状は悪くなる一方です。もう少し使用し続ければ完全に詰まってしまい、燃焼できずに不完全燃焼を起こすことになりとても危険です。
ペチカがどのようなルート(構造)になっているのか家主様も知らないことが多いです。
掃除して「はい終わり」ではなく、今後の使用方法や煙道ルート、アドバイス、煤の量など知りうる限りの知識や解説をお客様にお伝えするように心がけています。
この説明はとても大事で、ペチカ使用者の多くが使い方を理解していない人ばかりです。使用方法を含めてアドバイス致しますので、出張した際にはわからないことがありましたらスタッフまでご質問ください。
今回のペチカもマスキングテープを使用してどのようなルートになっているのかをご説明し、今後の使用方法をご説明しました。
ペチカの構造は外からではわからないことも多く、テープを貼っておけば掃除するスタッフ側もわかりやすくミスが少なくなるというメリットもあります。
ペチカの掃除と煙突掃除はセットで掃除する場合が多いです。
ペチカは掃除口を開けたら煤の具合がわかりますが、煙突の中の煤具合は見ることができません
もしペチカが煤だらけならば集合煙突の方も煤だらけである可能性が高いので、どちらか一方ではなく一緒に掃除したほうが費用も抑えられてお得と言えます。
屋根に上がる際にスノーダクトのドレンや塗装具合など気になる症状が無いかを点検する、無料屋根点検を実施しております。もし以上が見つかった場合は依頼主様へご報告致します。
もし落ち葉などでドレンの詰まり等発見しましたらその場で掃除することも可能なのでご相談ください。