煙突式ストーブで壁に煤や焦げ跡が付いてきたら要注意!

煙突式ストーブはストーブ上部からでた煙突を壁の穴に差し込んで使うことが一般的なのですが、この壁に差し込むのには大きく分けて2種類存在します。

それは「集合煙突に差し込んでいる」のか「外に通じる穴に差し込んでいるのか」ということ。

外に通じているのならばそのまま外へ排煙を出せば良いだけなので難しいことはありませんが、

集合煙突(集合円筒)に差している場合は「差し込みすぎ」というトラブルがよく発生しております。

外からでは確認することができないため、トラブルが起きてから自体に気がつくため被害が出てしまいます。

あるいは煙突に鳥の巣や煤の塊など異物があると同じような異常をきたします。

ここ最近は煙突に関するストーブの不調の修理が多く、みなさんも気をつけてほしいと思います。

お宅のお家のストーブは大丈夫ですか?

ストーブに焦げ目?煤が出ている?

「壁に黒い煤が付いている!煙突が詰まっているかもしれないから点検してほしい」とのことで出張いたしました。

ストーブの燃え方自体も赤火ベストではない様子でした。

消火こそしていませんが、不完全燃焼のような状態でした。

壁に差し込んでいる煙突には回りに黒い煤が放射状に付いていました。

壁が焦げているのではなくこれは煤です。

この先は集合煙突に繋がっていますが、集合煙突側で詰まっていたりするとこういった煤の付き方になることがあります。

集合煙突を確認することにしました。

僕が来る前にガズ屋さんが見てくれたそうなのですが、「集合煙突の灰取り口がふさがってて開けられないですね」と帰ってしまったようです。

確かに一見ブロックで埋まっているように見えますが、これはブロックではなく発泡スチロール。つまりフェイクです。

うまく枠に設置した後に外壁塗装の際に一緒に塗り込んでこのような色になったようです。もっとしっかりと確認してほしいものですね。

カッターで切れ目を入れて簡単に中を確認することができました。

覗いてみたところ円筒のレンガが壊れて下に落ちてきて埋まっており、それを除去するのに非常に苦労しました。重さにして20キロ分を除去しました。

その後に改めて中を確認したところ煙突内部で何やら異物があることが分かりましたが、それが何なのかはわかりませんでした。

煙突掃除の要領で掃除したところ、異物の正体がわかりました。詰まりの原因はこれ

今は使われていないボイラーの煙突の差仕込み口の壁圧部分に取り付けていたパーツが奥に押し込まれ、煙突の排煙を阻害する形で詰まっていました。

これのせいでストーブの排気はうまく外に流れていかず、一部逆流して壁紙を汚してしまったのだと思われます。

数年前にボイラー交換時に煙突の穴埋め用にキャップを取り付ける際に押し付けて煙突の中に押し込んでしまったのかもしれません。

もしそうなら設備屋さんの人的ミスだった可能性があるということですね。大事には至らずにすんで良かったです。

煤はある程度はキレイになったのですが、壁紙に時間をかけて付いた煤は完全には落としきれませんでした。最初に比べればかなりキレイになったんですけどね。

状況をお客様に報告し、ステンレスの煙突も煤掃除。その後に試運転。異常な燃え方がしていないことを確認し終了となりました。

気になる症状はまずは点検を!

ストーブの燃え方が良くないと、「ストーブが悪いのかな?故障かな?」と思いがちですが。ストーブではなく煙突が原因の事例が沢山報告されています。

設置方法が間違っていたり、異物の混入。素人の設置による施工不良などもあげられます。

設置方法を間違えるとストーブの異常燃焼、煤の排出、最悪の場合は不完全燃焼でストーブが完全に故障してしまうこともありえます。

もしストーブを整備しても症状の改善が見られない場合は煙突を疑ってみることも大事です。

・異常燃焼

・壁の焦げ目や煤跡

・煙突のつなぎ目から煤が落ちてくる

・異音や異臭

上記は1例に過ぎませんが、その他もし気になる症状がございましたら便利屋七道へご依頼ください。

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