ここ数日は暖かい日が続いております。
おかげて雪解け水で道路状況はでこぼこ道の最悪。あとどれだけ洗車しても車はすぐに汚れてしまいます。車が汚れた状態でいるのはなんだか気分が悪いですよね。
天気がよく気温も高いという天候は除雪仕事においてはいい天気とは言えません。気温が高いと雪は重たくなりますし、雪庇ができやすくなる、落雪が増えるなどのデメリットだらけになります。
とくに雪庇落としに関しては気温が高いとうまく雪をコントロールすることができなくなり思わぬ物損事故を起こしてしまう可能性が出てくるのです。
暖かい日ほど雪庇の問い合わせが増えますが、暖かい日ほど雪庇落としはやりづらい。難しいものです。
氷柱（つらら）落とし
今回は大きな工場の氷柱の除去です。大きな建物なので氷柱の大きさも特大。暖かい日に自然落下してもし車や歩行者にあたってしまえば大変なことになります。
この氷柱は見えている部分はあくまで氷山の一角であり、屋根の板金の部分にピッタリはまるように台形状の大きな氷があります。それらも除去しないとすが漏りの原因となりますので、見た目以上に大量の氷が現れます。それ故に時間も結構かかるのです。
下に1人見張りを立てていますが、危ないので念のためパイロンを置き注意喚起して作業に当たっています。
ゆるい傾斜屋根の雪庇の除去
無落雪タイプの屋根とは違い、傾斜のある屋根は暖かい日に雪がズレ動きまっすぐな雪庇が出来上がります。
このタイプの雪庇はうまく育てば1メートル以上はせりたち、隣の住宅の敷地へ落下してしまいます。酷い状態だと落下時に勢いついて外壁、物置、室外機、車等に直撃することもあります。
傾斜屋根のお家は隣の敷地へ雪が雪崩れていかないようにこのように大型のフェンスを設置していることがあります。これがあれば概ね大丈夫なのですが、雪庇があまりにも大きくなってしまった場合フェンスを壊したり曲がってしまうこともあります。
雪庇の落ち方次第では自分のお家の外壁を壊しかねません。
今回は落下予想地点にコンパネを両端に立てかけその間にうまく落とすように工夫しています。
大きめに氷を取って少しでも雪庇ができづらいようにはしていますが、気温次第では再び雪庇ができるかもしれません。
理想は全ての雪を落としてしまうことなのですが、滞雪場所がないためこのような形で提案しました。
全ての雪を落とすのはかなりのスペースが必要なものです。駐車場2台分くらいは必要になるので、雪を下ろしたくても下ろせないお家が多いです。
雪庇のみならば大きなスペースは必要じゃないので、対応可能です。
家周りの除雪
こちらは除雪の依頼です。雪で埋まっていて何が何やらわかりませんね。
傾斜のある片屋根に雪が乗っかり、落雪を繰り返したことで地面とくっついてしまっている状態です。左にわずかに玄関が辛うじて見えます。
今回はこの家周りと玄関周りの雪の除去なのです。これが厄介な状態なんですよね。
屋根の雪は地面と繋がっているため辛うじて落雪していない状態なので、もし家周りの除雪を行えば確実に屋根の雪が雪崩のように落ちてくることでしょう。
除雪作業中に落雪で埋まってしまう危険があるわけです。
作業後はこちら。案の定作業途中にほぼ全ての屋根雪が落下。生き埋めになるかと思いました。
わかってたことですが、落雪したことでせっかくキレイに除雪した場所がまた１からやり直しになりました。それがなにより精神的に疲れました。
こんな感じで人が通れる程度に家周りをぐるっと除雪しています。細いのでかえって除雪が難しいです。雪の高さもあるのでスコップに乗せた雪を投げる事ができなくて見た目以上に難しかったです。
１名で３時間以上の時間がかかっています。
最近何時間除雪しても体が疲れなくなってきました、だいぶ体が肉体労働に慣れてきたようです。
今後も体に気をつけて作業を行いたいと思います。
除雪関連のブログはこちらを御覧ください→（便利屋七道：除雪ブログ）
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