重たい雪をひたすらかきわける除雪作業は重労働というだけでなく、時には大ケガをを負ってしまうことさえあります。単調で体への負担の多い雪かきも、うまくやれば冬の運動の1つとして健康に役立てることができるかも??
普段行っている雪かきをもっと効率的に、安全にするコツをお教えしようと思います!除雪時の危ないシーンやコツや裏技を知って、安全な冬を過ごしましょう
危険なシーンとは?
①屋根から落ちる
除雪作業でもっともケガや死亡事故が多いのが屋根の雪下ろし中の転落です。三角形の屋根は雪が滑り落ちやすいように板金トタンでできている場合が多く、当然雪だけでなく、人間も足を踏み込めば滑り落ちてしまうこともあります。特に気温がプラス気温の時や太陽光が強い日は屋根が温まり、水滴によってとても滑りやすくなります。足元ばかりを気を付けてばかりだと、今度は雪自体が一気にドドドッと落ちることもあり、それに巻き込まれて一緒に落ちてしまうこともあります。無落雪タイプの平たい屋根の場合も雪庇にとって足を取られやすく、踏み込んだ先が空中で転落する場合もあります。屋根のに登るときは気温や天気に気を使いましょう
②梯子(ハシゴ)からの転落
屋根の上に登るにはまず梯子を登らなければなりません。梯子の上り下り、そして屋根に一歩足を踏み込む際は最も危険で、転落の危険があります。また、家に固定されていないハシゴ(伸縮性のハシゴ)の場合は梯子を置く足元の踏み固めが甘さや梯子上部のかける位置が悪く、上り下りの際にハシゴがズレたり傾たりして倒れてしまう危険もあります。しっかりと固定するか、二人一組になり、一人にはハシゴをしっかりと固定していてもらいましょう
③屋根から雪が落ちてくる
暖かい日や家の室内の温度が高いと傾斜の屋根は時に雪が一気に雪崩れ落ちてくる場合があります。落ちてきた雪の下敷きになれば大けがでは済みません。雪の下敷きになれば発見が遅れてしまうケースが多いので、作業の際は2人一組で行うか、近所の人に声をかけてもしもの時に備えましょう。ほかにも軒先からせり立った雪庇やツララを落とそうとして落ちてきた雪や氷の塊が直撃するケースもあります。軒先には不用意に近づかないように心がけましょう
④急な体調不良や発作
力仕事である雪かきは作業中に発作や病気の症状が出てしまうことがあります。持病のある人は無理はせず、こまめに休憩をはさんで作業に当たりましょう。また、雪かきは腰や腕への負担が大きく、関節痛や腰痛を招くことがあるので一度で多くの雪を運ぼうとしない・念入りな準備運動を心がけましょう
⑤除雪機の操作ミス
意外と多いのがこの除雪機の操作ミスです。除雪機のエンジンをかけたまま詰まってしまった雪を取り除こうとして体や衣服が巻き込まれてしまったり、除雪機を後進しているときに誤って転倒し、下敷きになってしまうこともあります。ほかにも除雪機の吹き飛ばした雪が通行人に直撃してしまった場合もあります。大型の除雪機にもなりますと正面の視野が狭くなり大事故に繋がることもありますので、注意しましょう
⑥川への転落
除雪の際に一部の地域では融雪溝や流雪溝(りゅうせつこう)へ雪を捨てようとして誤って転落するケースがあります。雪おろし場は足元が不安定であり、最後にエイッとひとぶんばりするところなので気を付けましょう。※川に捨てる人がいますが、一般的には違法なのでやめましょう
⑦交通事故
ママさんダンプやソリを使って雪を運ぶ際に意外と周りは見えていないもの。単調の作業に加え、帽子や深いフードをかぶっていれば視野が狭くなってしまいします。バックしてきた除雪機や影からきた車、出会いがしらで歩行者とぶつかってしまうことだってあります。前方だけでなく、周りの状況も確認するようにしましょう。
以上が除雪作業をする際の注意点となります。危険をあらかじめ察知し、よく守って、安全に雪かきをしましょう
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