新ひだか町静内にて薪ストーブの煙突とペチカの煤掃除 

今年は煙突掃除の問い合わせが遠方からも多くきており、あちこち走り回っていた便利屋七道です。今回は静内まで出張に行ってまいりました。

静内は北海道のなかでも最も有名な桜の名所であ静内二十間道路桜並木があることでも有名で、僕自身も昔に行ったことがあります。

そして、日高といえば日本一の競走馬の産地でもあります。

競走馬の牧場の7割近くが日高にあり、ここでは引退した往年の名馬や、未来の競走馬たちにもあえるの魅力的な地域でもあります。

行く途中でもあちこちで馬の牧場を見かけ、本当に馬の町なんだなぁと実感します。

ペチカと薪ストーブの組み合わせ

ペチカと薪ストーブの組み合わせ

ペチカと薪ストーブの組み合わせ

本日はペチカと集合煙突の掃除となります。こんな遠方にもペチカがあるのですね。

地方のため住所が難しく、到着するのにお時間がかかりご迷惑をおかけしてしまいました。

さて、ペチカと灯油ストーブの組み合わせはよく見かけましたが、今回は薪ストーブとペチカの組み合わせです。

薪ストーブを使用しているのでペチカの内部はかなりの煤が付いていることが予想されます。

後ろに見えているものは全て馬関連の物で、他にもご主人が集めた関連グッズがたくさん飾ってありました。
土地柄なのか、やはり競馬や馬が大好きな人が多いみたいですね。

30年以上使っている薪ストーブ!物持ちがとても良い

年代物の薪ストーブ

年代物の薪ストーブ

使用していた薪ストーブは海外製品の見た目もかっこいいヤツです。
もう30年近く使用しているもので、長く使用しているせいか亀裂も生じていました。(使用には問題ありませんが)

使用している薪も乾燥したちゃんとしたものを使っていました。薪ストーブというのは大事に使えば本当に長く使えるものなのですね。

※一応今後交換するときの参考までに頼まれていた薪ストーブのカタログをお渡ししました。

ツマミ部分が折れては手遅れになりえます

ツマミ部分が折れると絶望的

ツマミ部分が折れると絶望的

これはペチカの煤を取り出す蓋なのですが、ツマミ部分が折れています。しかも全て。

こうなると通常は開けることができなくなってしまうのですが、幸い工具を使用することで全て開けることができました。
これは本当に運のいいことです。

この真ん中のツマミ部分は本当に折れやすいので、レンチで無理やり開けるのはやめましょう。

難しい時は早めに呼んでいただければ大事には至りません。

ちなみに作業画像はありませんが、掃除口のガワ部分のモルタルが劣化してひび割れしていたので耐火パテで補修しました。
対応温度は1100度まで大丈夫なので、ペチカ内部を通る排気熱に十分に耐えます。

ペチカのひび割れは珍しいことではなく、特に酷くなると排気熱が漏れてくるのでは??と不安に思っている人がたくさんいらっしゃいます。
目視で確認できた場合は今回のように隙間をパテ埋め致しますので、気になっていた方はご連絡ください。

ご自宅の煙道ルートは覚えておいてください

排煙道ルート

排煙道ルート

こちらが今回のペチカの排煙道ルートです。(かなり簡略化していますが)

側面と正面の両方に掃除口があり、少し複雑な形をしています。一番上の煙道は側面の掃除口からまっすぐ掃除することができます。

掃除の過程で薪ストーブも一度外さなければなりません。
薪ストーブは鋳物でできているので、見た目以上に重量があり一人で動かすのは簡単ではありません。
依頼主様と一緒に持ち上げて移動させました。

集合煙突掃除 上からするか 下からするか

集合煙突の掃除開始

集合煙突の掃除開始

ペチカの掃除が終わったら今度は集合煙突の掃除です。
上からブラシで掃除するか下からドリルで清掃するかで悩んでいたのですが、(どちらからでも作業ができたため)
煤のこべりつき具合が頑固そうだったので洗浄力の強いドリル清掃を行うことにしました。

何より依頼主様が下から掃除する方法を見たことがない、とのことだったので興味を持っていただいていたのでドリルを選択しました。

思わぬ形で煤つまりの除去

煤つまり除去は時間がかかります

煤つまり除去は時間がかかります

掃除口は上下に2箇所あり、上の蓋から清掃しようと思ったのですが、上と下の間の空間が煤で完全に詰まっていました。
しかも水分を含んでいるせいで一部粘土状になっており、詰まりの完全除去に30分以上のお時間がかかってしまいました。

依頼主様も「こんなに詰まっているのは初めてだ、使った薪が悪かったからだなぁー」と思い当たる節があった模様。
思わぬ形でお時間がかかってしまいましたが、無事開通して安心しました。

覗けはわかる煤の状況

タール状の煤を除去

タール状の煤を除去

ここの掃除口は珍しくペチカの内部を煙突側から覗けるように設置されていました。
ペチカから煙突を覗くことはあっても煙突からペチカを覗くのは初めての経験でした。

見た目通り粉状ではなくタール状の固形の煤が大量に出てきました。
今回の掃除は2年ぶりとのことですが、できれば毎年定期的に清掃したほうが安心だと思います。なにかトラブルが起きてからでは遅いですからね。

作業開始から3時間半ほどで完了。

帰り際に自宅で採れたをたくさんいただき、帰宅してから美味しくいただきました。ありがとうごさいます。

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