2020年の今年は雪が異常に少なくて除雪業者は暇で暇で・・・という業者さんも多いことと思いますが、先日は札幌市内でも纏まった雪と低い気温を記録しましたね。

「お、やっとかな？」と思い久しぶりに除雪で汗をかいた人たちがたくさんいたはずです。

雪が降れば除雪が必要なのは当然ですが、屋根の雪おろしや雪庇にも注意しなければなりません。

特に屋根の雪や雪庇に関しては自宅の事というよりも隣家への被害や歩行者への配慮で除去してあげる事が多く、安易に「大丈夫だろう」だとか「そのうち雪は自然と解けるだろう」と考えると痛い目を見るかもしれません。

雪が落ちる先に隣家や物置、エアコンの室外機、ガス管などがあったら衝撃で破損の危険があります。

特に雪庇は短い期間で大きな雪庇が作られることが多く、積雪が少なくても大きく出来上がる可能性があります。

もし気になる状態となったらお早めにご相談下さい。

いつの間に！上の裏に大きな雪庇が

本日は札幌市北区にて【雪庇落とし】のご依頼を承りました。

家の裏にあったためすぐには気が付かず、気がついたらとても大きな雪庇になっていたとのことです。

小さい雪庇ならば勝手に落ちてくれていいのですが、今回は雪庇の下には隣家のエアコンの室外機がありました。

※室外機は故障したらかなり高いです

ここまで大きくなると隣家への被害の可能性もあったためまだ状態を留めている今のうちに人為的に落としたいと思います。

平屋根も危険！なぜ落下被害がなくならないのかは一目瞭然

屋根の雪下ろしでは落下による死亡事故が毎年たくさん発生します。今年も既に被害が出ています。

屋根の雪下ろしで最も多いのがハシゴから落下してしまうことです。ハシゴは滑ったり途中で倒れたりとトラブルが起きやすいのです。除雪道具を手に持ちながら登ることも多いですからね。

そしてハシゴの登り下りだけじゃなく、屋根の上からの落下も危険があります。傾斜屋根の場合は足を滑らせて傾斜に沿って落下するのはもちろんのこと、転ばなくても雪を落とす際にスノーダンプに引っ張られて落下してしまうこともあります。命綱は本当に大事なのです。

そして意外に油断できないのが今回のような平屋根（無落雪タイプ）のケース。一見は作業がしやすそうに見えますが、雪庇の部分に足を踏み入れてしまい、まるで落とし穴にはまるように落下してしまうのです。

これは屋根の上に登ると一面雪だらけであるがゆえに錯覚してしまう罠とも言えます

上記画像は屋根の上から見下ろした屋根雪です。黄色く囲った部分は雪庇であり、屋根のない空中部分です。

ここにも屋根があると勘違いして足を踏み入れると当然落下してしまい、命の保証はありません。

屋根の雪下ろしの際はこのような屋根と空中の境がとても曖昧であり、何より先にここを見極めなければなりません。

故に最初は離れた位置からショベルを突っつき、目測を測ることから始めます。

次に雪庇ができないよう配慮します

雪庇は一気に落とすのではなくて細かく細断して衝撃を和らげて落とすのが常識です。一気に落とすような業者は到底プロとは呼べません。

雪庇の出っ張った部分“だけ”をカットするだけならばかなり短い時間で作業を終えることができます。

しかし、この方法だと雪と風がふけばほんの少しの期間でまた雪庇が出来上がってしまいます。

これではまた雪庇落としを依頼しなければならず、「一晩でまた雪庇ができた！これなら頼まなければよかった！」と後悔させてしまいます。

また、悪質な雪下ろし業者だとあえてこのような方法で除去し、また依頼が来るように誘発を狙っている業者も存在します。

「頼んでよかった！」と思えるようプロならば雪庇ができづらいように手間を加えて作業に当たるべきだと思います。

作業時間が3倍以上かかりますが、雪庇ができづらいように画像のように深めにカットしてあげることで多少被害を防ぐことができます。

落雪後の除雪はサービスで！

今回のように隣家へ雪が入り込んでしまう可能性がある場合はコンパネをおいたりして対策をしておりますが、それでも多少雪が入り込んでしまうことがあります。

また落とした雪がたくさんすぎて自宅や隣家を圧迫している場合は短時間ですむ量に限りサービスで除雪も致します。

※雪の量が多く時間のかかる場合は時間制で別途費用が発生致します。

雪庇落としは1時間前後のお時間がかかりますので、時間内で作業を終えられる場合は余った時間で除雪も致します。

●除雪費用：1時間あたり￥3,000（排雪はしておりません）

●雪下ろし費用：1時間あたり￥4,000～5,000（無落雪屋根は￥4,000　傾斜屋根の場合￥5,000）

●雪庇落とし：1箇所あたり￥8,000～15,000（大きさや雪質など難易度によって変動）

※出張費は別途負担

※上記税抜価格表記

（今回のご依頼は出張費と合わせて税抜き￥11,000で作業しております）

まとめ～気がついたらすぐに対処を

雪庇というのは風と雪があればあっという間に作られます。また、住宅の場所によっては“吹き溜まり”となっており隣家は無事なのに自分の家だけ雪庇ができる場合もよくあることです。

殆どの場合は毎年同じ場所に雪庇ができるはずです。雪が降った日は雪庇ができていないか屋根を見上げて点検し、もし危険な状態まで大きくなった雪庇になってしまったらお早めにご連絡をください。

もし連絡が遅れて何かしらの被害（破損や怪我人）がでてしまったら大変なトラブルとなります。

被害を未然に防ぎトラブルを起こさないスノーライフを送りましょう。

除雪関連のブログはこちらを御覧ください→（便利屋七道：除雪ブログ）

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