先日気温が１４度にもなるという記録的な暖気に見舞われました。こんなに暖かくてもう冬が終わるのかな？と思いましたよね。

ここ数日は再び氷点下続きで、冬の生活に逆戻り。やはりもう少し冬のシーズンは続きそうです。

先日の暖かかかった日にあった問い合わせにて「１階の屋根の上に大きな氷の柱があって倒れそうだから除去してほしい！」という依頼がありました。

「屋根に氷の柱って何かな？ツララかな？」と疑問に思いながら現地へ出動。

巨大な氷塊！

「え？何あれ？？どうなってるの？」

到着してびっくり。ほんとうに屋根の上に巨大な柱が。想像の３倍くらいデカいものでした。

なんでこうなったか不思議。えっらい状態となっています。こんなの氷瀑まつりとか氷濤まつりでしか見たことありません。

高さが約３メートル以上。太さも２メートル以上。重さも１００キロや２００キロどころじゃありません。

暖かい気温もあってアチラコチラで雪が解けて屋根も雫だらけ。

この氷の柱もすごい勢いで解けていっており、柱を支えている足元の雪もダラダラと解けています。１階屋根は道路に向かっている傾斜屋根なので、いつ倒壊して道路を塞いでしまうかわからない状態。

こんなのが倒れたら大変なことです。歩行者に当たれば絶対に死にます。

「他の除雪業者にも来てもらったけど、断られた」とのこと。

そりゃそーだ・・・。これは危険すぎる

補償はできません！

すでに微妙に道路側へ傾いている状態。このまま放置してもそのうち倒壊するでしょう。

このレベルでは注意喚起のパイロンを置いても駄目ですよね。もし倒れたら道路完全に塞いじゃいますものね。

思わぬ方向に倒れて破損とかしても嫌なので非常に不安だったのですが、依頼者様たっての希望で一切の補償はしない、という約束で作業を行うことにしました。

綱引き作戦

しかしどうしたらいいものか。

とりあえず方法としては２階の屋根に登り、そこからロープを２本氷塊の先端にうまく括り付けて、あとは２人でそれぞれのロープを距離をあけて引っ張る。

もうこれしか無いですね。そして結果・・・

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ドーーンっ！！

見事に道路側へ倒壊させました。少し力を入れただけで簡単に倒れました。やはりまもなく倒れる危険な状態だったようです。

こんな作業したこと無いのでうまく行くかわかりませんでしたが、とくに物損破損の被害もなく解決することができました。ほんとドキドキしました。

ほとんど割れることなく倒れてしまったので、結局のところ氷塊が歩道の邪魔になることに。このままのサイズだと重すぎてビクともしません。

ハンマーで砕く！

（大型ハンマー）

氷塊をそのままにはしておけないので、細かく砕くことに。

このサイズになると金属のスコップでは全く歯が立ちませんし、ツルハシのような先端が尖ったものだと刺さってしまい砕くのに時間がかかってしまいます。

なので両手で持って使うハンマーを使用。重さによる衝撃で簡単に割ることができます。ツララや雪庇を砕くために常備しています。

このハンマーをフルスイングで打ち、細かく砕いたのち邪魔にならないように端（はし）に寄せ完了です。

まとめ

今回のような危険な作業は当店では珍しくありません。他社が敬遠してしまうような作業でも対応する事ができる可能性があるので、もしお困りの方がいらっしゃったら是非一度ご連絡下さい

しかし、今回の作業はあくまで“物損などの補償はありません”というのが前提です。

もし「絶対に壊さないでほしい」「壊れたら直してほしい」という条件だったなら作業は行っていないです。

すでに倒れそうな氷塊。作業を行うにはこちらにリスクがありすぎるからです。

こちらも壊さないように最大限の努力はしますが、状況が状況なので不可抗力で壊れてしまうこともありえます。ご了承下さい。

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