無落雪住宅の屋根やビル、マンションなどの施設は屋根に降った雨水は屋上に設置された排水口(ルーフドレン)から排水されます。
通常ならば問題なく排水されるのですが、長い時間をかけて溜まったゴミ(落ち葉・土埃(つちぼこり)・鳥の羽など)によって排水口には少しずつ不純物が溜まっていき、いずれ排水詰まりを起こしてしまうことがあります。
特にこの時期は落ち葉が風で飛んできて排水口を埋めてしまう事例が多く、放置しておけば冬から春にかけてすが漏れや雨漏りといった大トラブルが発生してしまいます。
もし何年も屋上を点検していない、スノーダクトを清掃していない、そんな方は要注意かもしれません。
屋上がまるでプールのように
本日は札幌市中央区にて【屋上の排水詰まり】のご依頼を承りました。
「屋上が水たまりになっているみたいで・・・多分排水口が詰まっているのかも?」とSOSのご連絡を頂きました。
3階建ての建物の屋上へハシゴで様子を見に行くと到底水たまりというレベルではない量の水が溢れていました。
屋上の縁に目一杯なみなみに水が溜まっていました。風が吹けば零れ落ちそうなくらいにヒタヒタです。
思わず「うわ、すっごいなぁ」とビックリ。深さもかなりあり今履いているスノーブーツでは足が浸水してしまいます。というわけで長めの長靴をはいて出直すことに。
屋上は排水口へ雨水がちゃんと流れるように微妙に傾斜があり、一番深いところでだとヒザ下くらいなので長靴を履いても少し心もとないほどの深さでした。
ここ最近雨は降りましたが、それだけでここまで目一杯に水が貯まるとは思えません。
正確にいつから詰まっていたのかはわかりませんが、かるく2~3ヶ月くらいは排水がストップしていたのではないかと思われます。
幸い屋上の防水はしっかりと機能していたようで、天井から雨漏りなどのトラブルは起きてはいないようでした。
建物が老朽化していたらどこかの僅かな隙間から大量の雨水が室内に入り込んでいたかもしれません。
※冬になればこれら水が全て凍結します。水は凍結すると膨張するため、屋上の防水に大きなダメージを起こすことがあり、雨漏りの原因となりますので冬シーズン前に気がつけたのは幸いです
排水口(ルーフドレン)が機能していない
長靴に雨水が入り込まないようにソロリソロリと歩き一番深い場所にある排水口へ歩いて探すと、そこには全く水を吸い込まなく生った排水口がありました。
思ったほどたっぷりとゴミが詰まっている様子ではないのですが、逆に言えば僅かな不純物だけでこの大量の水をせき止めているわけです。
水量を考えるとかなりの水圧がかかっているはずなのですが、小さなゴミとて舐めてはいけませんね。
ドレンにはゴミが入り込まないように金網カバーが取り付けてあるのですが、それを通り抜けてゴミが詰まっていました。
原因は落ち葉などの大きなゴミではなく、土埃が少しずつ溜まってヘドロとなって塞いでいるような感じでした。
一気に排水は厳禁!時間をかけなければなりません
ただゴミを除去して排水を促せば30分~1時間程度で全ての水を抜く事ができます。
しかし、こういう建物は構造上一気に水を流してしまうと排水量多すぎて排水が追いつかず、1階の排水口(洗面所やお風呂、台所など)から大量の排水が逆流することがあります。
作業員は屋上で排水作業をしているので、1階で起きている事態に気が付くのが遅れて被害が拡大してしまうことがあります。
なのでこういう時は排水口の半分に雑巾でも吸い込ませてゆっくりと排水させることがコツです。
何度も排水のペースを確認の為に定期的に屋上へ登り待機をする。という行動を繰り返すこと約2時間。
辺りはすっかりと暗くなってしまいましたが、無事排水作業が完了しました。
※ちなみにこの日は気温が低く、午前中は雪が降っていたため水面が一部凍っており、足元から凍えるような寒さでした
屋上のゴミも回収しましょう
排水口周りにあった細かいゴミたちはほとんどドレンの中へ排水と一緒に流れていきました。ゆえにドレン周りには思いの外ゴミがありません。
しかし、水が抜けたことで改めて屋上周りを点検してみると、かなりの量の泥や砂利、ヘドロ、カラスの羽があることがわかりました。
今回は排水詰まりのご依頼でしたが、今後のことも考えて簡易的にではありますが取れるゴミを回収しました。
カラスの羽についてですが、これはおそらく排水詰まり屋上が水浸しになった時にカラスたちが水浴びに使っていたのだと思います。
前回の排水つまり作業のブログの時にも同じ状況がありましたね。
カラスというのは見た目によらず本当に綺麗好きです。まさに“烏の行水”というやつですね
以前の排水つまり作業のブログはこちら
水分をたっぷりと含んだヘドロたちはとても重たく、重さは7~8キロ分にもなりました。
この建物は1年前にも同じように排水詰まりを起こしたそうなのですが、聞くところによると前回来た業者さんは排水詰まりは直してくれたがゴミは回収せずそのままにしていったようです。
たった1年間で溜まったゴミの量には見えなかったので不思議に思っていました。
排水が詰まった原因はこれらゴミであることはわかりきっているのですから、どうしてその業者さんは掃除までしてくれなかったのか。理解に苦しみます。
これじゃあ再び排水詰まりを起こさせて仕事を作ろうと思われても仕方がありません。
排水詰まりだけ直してもゴミも掃除しなければ再び詰まりを起こしてしまうことは目に見えているのですから、お客様のためを考えて最後までしっかり仕事をしてほしいと思うところです。
便利屋札幌 七道へお任せください!
屋上というのは目に届かない場所故に全く手が行き届かない場所でもあります。
しかしメンテンナンスの必要がない場所ではありません。定期的に点検と清掃が必要な場所です。
放置すればとんでもない大トラブルになってしまう可能性があります。これから冬に向けて雪や雨、みぞれ、雪解け水や凍結など、屋根の排水口に大きな負担がかかる時期でもあります。
ほんの少しのゴミで大きな損害を被ってしまう前に、未然にトラブルを防ぐためにも定期的な点検と清掃を行うことをお勧めします。
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