ここ最近は冬季間のため「灯油切れによるエア抜き作業」のご相談をよく頂いておりました。
この日も夜の8時から小樽市にてエア抜きサービスを終わらせ帰路の最中、夜の10時過ぎに電話がなり、
「ネットを見てお電話したのですけれども、我が家で灯油切れを起こしてしまって50リッターほど給油したのだが暖房機や給湯器が動かないので、多分エアが噛んでしまったのだと思う。エア抜きをお願いしたのですが・・・」
とお問い合わせを頂きました。
夜の緊急出動の連続ですが、除雪の仕事がない分夜間にがんばります!
灯油切れで困ることと困る人
灯油切れによるエアが混入してしまうと家の暖房機や給湯器など灯油が燃料の機器が全て使用不可能となります。
この時期に暖房機が使えなくなるともの凄い勢いで室内の温度が低下し、2~3時間も経てば息が白くなり始め。とても耐えられたものではありません。一晩過ごすことも難しいと思います。
また、給湯器が使用できないので温水がでないため家族全員がお風呂に入ることもできなくなります。(この寒い時期は毎日でも湯船に使って温まりたいものですよね)
実は今回のご依頼、この時期ならではの緊急性のある理由があったようで
「実は明日子供のセンター試験(受験)が控えており、早く直してあげたい」
ということでした。それは切実です。
この大切な時期、しかも試験を前日に控え最後の追い込みにとたくさん勉強している状況で家の暖房機がストップしてしまえば物凄く足を引っ張ってしまいますよね。風邪でも引いたら大変です。
たとえ受験が控えていなくとも、子供がトラブルに巻き込まれてしまうのは心苦しいものです。
足りない??既に灯油は入っているのだが・・・
到着したのは深夜11時頃。
既に灯油がポリタンク3つ分とちょっと(約60L)が給油されている状態です。
先回のブログのようなろ過器のストレーナーにもとくに異常はなく、タンクの中もサビなどは一切ない状態でした。
前回のブログ→(灯油のエア抜きのご依頼 サビだらけのストレーナー)
ここまで確認できたならばあとは室内側からエア抜き作業をするだけなのですが、毎回一筋縄ではいかないものです。
今回問題となっている機器は床置き暖房ボイラーと壁掛け給湯器の2つです。
床置きボイラーはセントラルヒーティングとなっているので、このボイラー一つで各部屋に設置されたパネルヒーターが暖められて家全体の暖房を担っています。
セントラルヒーティングとは?→(セントラルヒーティングのオトクな使い方)
画像には写っていませんがボイラーの上には壁掛け給湯器があり、この2箇所をエア抜きすれは復旧するはずです。
エアを抜くための作業をしたのですが、通常は灯油コックを捻ったら灯油がコンコンと出てくるはずなのですが、今回は出てくるのではなくむしろ戻っていってしまいます。(暖房機、給湯器ともに)
灯油自体は出てきますので詰まっているわけではなく、エアがまだ残っているため戻ってしまうわけでもありませんでした。
つまり、灯油が足りないのです。
灯油をもっと!高低差の問題
屋外に設置してある400リットル(最大490リットルまで入るのかな?)の灯油タンクに今は60リットルの灯油が入っている状態です。
灯油タンクというのは灯油が入れた後に高低差を利用して自然と室内側に灯油がいくようになっています。灯油タンクが足を伸ばして高い位置に設置されているのはそのためです。
※2階への供給が必要な場合はオイル(石油)サーバーという専用ポンプを使用して引っ張れるようになっています
今回の家は60リットルくらいの給油量では高低差的に室内へは灯油がいかない状態のようでした。この状態を防ぐためには灯油の量をもっと入れてあげて嵩(かさ)を増してあげるだけで防ぐことが出来ます。
ボイラー側には電磁ポンプという灯油を引っ張る機械が内蔵されているのですが、とはいえ今の灯油の量では心もとないということで、(なにより次回の給油予定日が5日も先だったので確実に足りなくなる)念の為に更に給油することにしました。
この時間帯でも灯油を売っている24時間体制のガソリンスタンドは市内でもたくさんあります。再びポリタンク3つ分(約54リットル)の灯油を入れ、これで合計100リットル以上になりました。これで高さもでたので足りるはずです。
この灯油タンクへの給油作業。やったことある人はわかると思うのですが、かなかなか高確率で灯油を多少なり溢してしまう人は多いと思います。
服についてしまえば匂いもついてしまいますし、洗濯機に回せば他の衣類にも匂いがついてしまったりするので、選択前に手でもみ洗いしてあげたほうがいいと思います。
また、灯油はアスファルトに垂らすと染み込んで、そのシミがいつまで立っても取れなくなるます。シミだけじゃなくアスファルトが溶けて穴が空いてしまうこともあります。
大量に灯油が流出した場合は消防に連絡しなければならない自体にもなりかねませんので、給油の際は最新の注意を払いましょう。
灯油を垂らしたときの対処法はこちら→(enepi:灯油をこぼした時、どのように対処すれば良い?)
再びエア抜きへ 解決しました
再度給油したことで再びエア抜き作業をおこなったのですが、先程とは違い灯油コックを撚るとちゃんと灯油が上ってくるようになりました。
どうやら給油量が増えたことで通常の自然流動に戻ったようですね。
この後は暖房ボイラーと同じく給湯器にもエア抜き作業をし、どちらも問題なく動くことを確認(試運転)しました。
僕がいなくなったあとで再びストップしては嫌なので、暫く試運転を見守りました。
作業時間は約1時間半。少しの間寒い思いをしたかもしれませんが、大きなトラブルになる前に解決できて安心してもらえました。
まとめ 今度の対策
今回の原因は単純な灯油切れによるエアの混入です。とはいえ今回は特にタイミングが悪かったですよね。
通常灯油は灯油屋さんが定期的に給油していくのでなくなることは無いのですが、年末年始のタイミングと被ると給油のタイミングが遅れてしまうことがあります。
また外気温が寒かった時や旅行時、ロードヒーティングを使った時など色々と灯油の減りが増減することがあります。(ロードヒーティングはかなり灯油の減りが激しいので十分注意してください)
自分たちが想定していた以上に灯油が無くなることはよくあることです
また、例外として灯油泥棒の可能性もあります。灯油タンクは下に伸びている灯油ホースを切断すれば簡単に盗むことができ、盗まれることはよくあることです。最近は防犯のために鍵がついていたり、防犯ガードが取り付けられていることも多くあります。
灯油を盗まれない対策と実態→(ようでん:灯油を盗むまれないように注意しましょう)
もう一つ例外として灯油漏れです。施工不良、もしくは経年劣化によりどこかで灯油が漏れ出し異常に灯油が減ってしまった例もあります。(灯油漏れはじわじわと灯油の減りが増えるので、毎月の灯油代を見ていればわかります。匂いでも気が付きます)
以上のことから思わぬトラブルで灯油が空(から)になってしまうことがあります。
トラブルを防ぐには防犯の徹底と定期的なゲージメーターの点検を行うことがポイントです。
毎日確認するのは簡単ではありませんが、万が一のトラブルを防ぐためには手間暇を惜しまないようにするしかありません。
もし気をつけていたが何かしらの原因で灯油切れを起こしてしまった場合は灯油の代理購入、エア抜きサービスを実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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