ここ最近は大雪は降っていませんね。本日は雨も降っていましたし、ここ数日で雪もだいぶ溶けたように感じます。
先週までは雪下ろしで岩見沢ばかり出張していましたが、最近の暖かさと雪の少なさでだいぶ落ち着きましたので札幌市内近郊の仕事に専念できています。
というより、毎年1月といえば比較的閑散期であり体を休められる唯一の月だったわけですが、今年は本当に忙しい1月(ほぼ除雪)となりました。ご依頼いただいたお客様には本当に感謝です。
1月をたくさんがんばった分2月は少し英気を養いたいところです。プライベートな時間も充実させなければバランスが取れませんもんね。
ペチカと不完全燃焼したストーブの煤掃除
今回煤掃除をを行うのはペチカとそれに接続していた煙突式ストーブ。
しばらく煤掃除をしていなかったせいなのか、不完全燃焼を起こしてしまい掃除をご依頼されました。
本来は不完全燃焼を起こすほどの煤が溜まる前にご依頼していただくことがベストなのですが、ペチカの中は外からではわかりません。
点検口(掃除口)を開けないと煤の具合は把握できないのですが、ここをちゃんと点検してくれる方はそう多くありません。
できれば1年に1度は目視で確認してほしいです。
設置していたストーブはサンポットの【KSH-10KT6】です。ペチカ掃除ブログではお馴染みの製品ですね。
このタイプは不完全燃焼を起こしても比較的簡単に煤掃除することができますが、一度外して外へ運ぶことが条件です。
室内で煤掃除をすれば匂いや煤が充満してしまう可能性があります。
ストーブ本体の煤掃除
というわけで一度外へ搬出。重さも20キロくらいなので、一人でも容易く運び出すことができます。
運ぶ際に煤を部屋に落として来ないように煙突部分を養生したり新聞を突っ込んだりしています。
僕は新聞をとっているのですが、情報を頭に入れるだけじゃなく煙突掃除の仕事にも使用しているので助かっています。一石二鳥です。
ストーブ中は煤で真っ黒。ホーローの煙突の内側も真っ黒。ガラス部分も黒くなっています。
もこもこした煤が藻のように形となって張り付き、煙道ルート全体を覆って詰まりを起こしてしまった様子。
本来煤がほとんど発生しない煙突式ストーブ。しかし、何かが原因で異常な燃焼をしてしまうと短期間であっという間にこのような煤が内部に溜ってしまいます。
外せるパーツは全て外し、除機やブラシを使用して全てキレイにします。
掃除後はこちら。燃焼部分も煙道部分も全て清掃。ガラスもクリアに戻りました。
最下部は灯油と煤が混ざりあったことでできる硬い煤もマイナスドライバーとハンマーで叩き壊しました。
灯油の排出部分もちゃんと清掃してあげることで火の勢いが本来の性能に戻ります。
ファンのホコリに注意
ちなみにストーブ裏にあるこの網目部分。
ここは内部のファンが空気を吸い上げる場所なのですが、ここがホコリでかなり詰まっていました。
ここに大量のホコリが付着すると燃焼に必要な空気(酸素)を必要量取り込む事ができないため、異常燃焼に繋がります。
今回の不完全燃焼の要因の一つとも考えられます。
ストーブ本体の裏側にあるため設置時に説明される、あるいは説明書を確認していないとここには気が付きません。
この吸込口にはホコリがかなり詰まりやすい場所で、とくにペット(犬や猫)を飼っていらっしゃる人は毛が詰まることもよくあります。
ペチカ同様、この場所もシーズン前に1度は点検・清掃をしておきましょう。
歪曲したペチカの煤掃除は簡単ではない
ペチカの掃除も煤掃除を行います。
ストーブ本体があれほど煤だらけであれば、当然ペチカ内部も同じくらい煤が発生しています。
このペチカの最大の特徴は90度歪曲していること。
L字に折れ曲がっているペチカはたまに見かけますが、このように丸みを帯びて曲がったペチカはとても珍しいです。
煙道ルートも独特で、黄色いマスキングテープで印を付けました。
まっすぐではなく途中からグニュッと上下に曲がっています。これも見かけない形ですね。
このように折れ曲がっている場合、煤掃除はかなり難航します。
中を覗き込みながら掃除するわけですが、歪曲していたら途中からどうしても見えない部分が出てきてしまいますし、掃除棒も柔軟性のあるものしか滑り込ませることができません。
掃除方法が道具が限られてしまうので、通常の煤掃除よりも1.5倍~2倍くらいは時間がかかりますし、費用も少し増える場合があります。
簡単には開かない掃除口
今回の掃除口も全てたっぷりと錆びていて全て全く開きませんでした。
なんとか全てをこじ開けることができましたが、時間を費やしましたね。
開けると縁の部分がサビでまっかっか。これでは癒着してしまうのも無理はありません、手でこじ開けるのは無理です。
この掃除口入り口付近の山は煤ではなく全てサビです。すごい量ですね。
もう何年何十年も空けたことがなかった様子でしたが、もう少し豆に開け閉めしていればここまで酷くはならなかったと思いますが、それも仕方のないことですね。
サビ山の向こうには煤山が見えます。やはり内部もかなりの量の煤があることがわかります。
歪曲しているため掃除に苦労しましたが、無事に煤を除去することができました。
割愛しますが、集合煙突も掃除は完了しています。
ダンパーの固着修理 原因はこれか?
今回のペチカに取り付けてあった空気調節板のダンパーがほぼ閉じた状態で押しても引いてもびくともしませんでした。
今までもこの状態でずーっと使用していたようです。この状態で全く動かないことも問題ですが、そもそも使用するには閉じすぎです。
これほど絞ってしまえば煙が円滑に外へ排出されません。不完全燃焼の要因となります。
今回これをペチカ本体もモルタルから引き剥がし、修理することにしました。
取り外し完了。サビも全てヤスリで研磨し、モルタル補修して元通りに直しました。
今後は使用状況に応じてこのダンパーを開閉し、正しい使い方をすることで不完全燃焼といったトラブルを防ぐことができます。
その他にもストーブとペチカの使い方についてアドバイスをしておきました。
冬のこの期間は不完全燃焼による煤掃除のご依頼を多く頂いております。
もしお使いのストーブが黒く煤が付いているような症状が見られる場合はお早めにご相談・ご依頼ください。
煤払い関連のブログはこちらを御覧ください→(便利屋七道:煤払いサービスブログ)
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