問題を解決する能力よりも、問題に気が付くことが大事

かつて松下幸之助が

「成功の秘訣はなんですか?」と聞かれた時に、逆に相手に切り返して質問をしたそうです。

「雨が降ったら、あなたはどうされますか?」と…

答えは「傘をさす」が正解なのですが、ここで重要なのは傘をさすと答えた人も問題を解決したということでとても大切なのですが、

それ以上に大切なのは「雨が降っているがどうしたら良いか?」という疑問や問題点を投げかけた人、気がついた方だと思います。

 

どんな仕事も毎日が問題解決の連続です。ビジネスマンは毎日問題解決の為に常に悪戦苦闘するものです。

しかし、毎日やることがルーティン化していると意外なところは疑問が持ちづらくなるものです。

先入観の持たない新入社員が入ってくると「これって意味あるの?」「この仕事って、こうやった方が効率的じゃないか?」と思うものです。

それを意識的に気をつけていて、その疑問点を見つけることができる人は優秀な人財だと思います。

より良いサービスをするために「常に考える」が浸透しているのはとてもいいことです

↑これは何年か前からよくいわれるようになった『人財・人材・人在・人罪』の図式です。

人財とは【自分で考えて自分で成果を上げられる人】

人材とは【言われたことなら自分でやり切れる人】

人在とは【言われたことを言われたとおりにやるだけの人】

人罪とは【言われたこともできないのに不平不満が多い人】

 

自分はどの“ジンザイ”なのかは以下のチェック項目で分かります

1.明るく元気な挨拶ができる

2.言われなくても自分で行動することができる

3.人が嫌なことでも進んで取り組める

4.常に「どういしたらよいか」考える

5.仕事の納期をきちんと守ることができる

6.ミスやクレームなどの報告をすぐできる

7.人が見ていなくても、手を抜かず仕事ができる

上記の項目のYESの数が
7コの人は→人財
4〜6コの人は→人材
1〜3コの人は→人在
0コは→人罪
となるのですが、一見当たり前のことのようですが、全ての質問がYESである優秀な“人財”は意外と少ないと思います。
最近は4つのジンザイに加えて、

人済【昔は実力があったが、技術や知識は過去のまま。過去の栄光にすがる人】

人災【会社が悪い、上司が悪い。できないことは他人へ責任転嫁。トラブルを巻き起こし、いなくなってほしい人】

という項目も増えているようです。
みているとドキッとしてしまう項目でしたが、みなさんはどうでしょうか??こうして改めて見ると優秀な人財も気を抜けば人済や人罪にもなりうるということですね。
上記の全項目を全て常にクリアするのはなかなか難しいですが、僕自身も仕事中は「常に考える」はとても意識しています。常識化した問題、つまり見えない問題は常に鋭い感覚を持たない限り発見は困難です。
答えは「傘をさす」、たったそれだけなのですが、そもそも「雨が降っていること」にさえ人は気が付かないものです。鋭い感覚を大事にして、これからもより良いサービスや仕事の効率化を目指したいと思います