気温が高くて地面がぬかるんでいる日や大雪が降った日などは車のタイヤがハマってしまって(スタック)抜け出せなくなることがあります
北海道の車は9割以上が4輪駆動車ですが、それでもスタックしてしまうこともしばしばあります。意外にも多い場所が駐車場です
何度もハンドルを切り返して入庫する際に雪を抉(えぐ)ってしまったり、段差ができてしまったりすることで自車を動かせなくなるケースが多々あるものです
本日は札幌市清田区にて【契約駐車場の除雪】のご依頼を承りましたのですが、駐車場の除雪には注意が必要な場合があります
駐車場3台分の除雪!雪捨て場が足りない
本日は車3台分の駐車場を除雪します
今シーズン一度も除雪作業を行っていないというこの駐車場は積雪が60~80センチほどにもありました。かなりの体積があり、雪の堆積場所に苦労することが予想できます。雪は反対側にためることができるのですが、何も考えずに雪投げすればあっという間に場所ばかり取ってしまって車を切り返す場所を失います
1つ目の駐車場は1時間程度で完了しました。雪捨て場は2段3段とかなり高く雪が積んであります。これはスコップなどを用いて投げたわけではなく、全てスノーダンプ(ママさんダンプ)のみの使用で出来上がっております。
ある程度堆積させたのち、雪をスロープ状に踏み固めて上の段を作り、そこへ雪を投げる。この繰り返しでスノーダンプ1つだけでかなり高さの雪留め場になり、たくさん雪を集めることができます
こちらが2台目3台目の駐車場です。
こんなシチュエーションの時に除雪機があれば簡単に終わるのになぁと思うこともあるのですが、除雪の装備を積み込むとなかなか除雪機が入る隙間がありません。
何より除雪機を必要とするシチュエーションは極端に少なく、常に持ち歩くには難しいという問題があります。雪下ろしや雪庇落としなどの依頼が多いため、積んでいても宝の持ち腐れというわけですね。
(あったらあったで助かることもあるのですが・・・)
作業開始前に予想はしていましたが、やはり堆積場所に苦労しました。こういった場所は思い切ってタイヤショベルやダンプカーを用いて排雪作業を一度やったほうが今後のことを考えるといいと思います。
今シーズン無除雪だけあって雪質はカラカラに乾いた粉上の雪でした。実はこの雪質が後々悪さをする可能性があるのです
地盤が柔らかいと思わぬトラブルになることも
ここまで終わるのに3時間かかりました。堆積場に困らなければもっと早く終えることができたのですが、この条件では仕方のないことだと思います。
さて、除雪してこれで終了ではありません。ここでひとつ落とし穴があるのです。
上記の画像を見てわかるように足元はザクザクとデコボコしています。これは除雪後の足元の雪が乾いて砂のようになっているのです。
歩く分にはどうってことないのですが、車が入り込むとズズズッと沈み込みスタックしてしまうのです。パワーがある車ならばともかく、小さめの乗用車ならば何度も切り返しているうちに雪を抉ってしまい駐車どころではなくなるはずです
これは今シーズン一度も除雪を行っておらず、太陽光などで融けることもなかったため非常に乾いた雪になっているのです
この状態だといくら踏み固めても固まることはなく、すぐに大きな穴や轍(わだち)ができてしまいます。
地面が露出するまで除雪してしまえば、こんどは圧雪された共用部分と酷い段差ができてしまい、これも駐車に支障ができてしまいます
そんな時は単純に水をかけて雪に水分を加えてから踏み固め凍結させるのが最も有効な手段となります。ポリタンク数個に積んできた大量の水撒けば一晩ですっかり凍結し、地盤がカチコチに固まってくれます。一度地盤がしっかりと固まれば今後はスタックすることはありません
プラス気温ばかりの日にこれをしても意味はありませんが、都合よく今日からしばらく氷点下の気温が続くようなのでこのような対応いたしました
駐車場の除雪はこのような意外なトラブルが起きることがあるので、作業前にお客様と打ち合わせした際にご提案しますので、その場にあった最良の方法をお選びください
※除雪関連のブログはこちら
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作業は夜間や早朝にも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください