ペチカと集合煙突の掃除には概ね3時間前後のお時間がかかりますので、1日で行えるのはせいぜい2件です。
稀に4時間以上の時間がかかってしまう場合があるのですが、それはペチカの構造が複雑なパターンです。
構造不明?難解なペチカは掃除口がたくさんある
今回も【ペチカ・集合煙突の煤掃除】のご依頼を承りました。
ペチカの形は住宅によって様々で、単純なものから大型のもの、複雑な形のものと色んなタイプがあります。
皆さん自分の家のペチカが基準と思っているので疑問には思いませんが、中には随分変わった構造のものもあります。
本日訪れたペチカの構造は初見では煙道がさっぱりわからず、実際に掃除口を見て手鏡を使って道筋を辿らなければなりませんでした。
テープでルートを目印してくことでやっと煙道がわかったのですが、全てを調査後に改めて見るとより複雑なことがわかりました。
マスキングテープでルートを確認
このような複雑な形だと多くの場合、家主ですら内部構造をわかっていません。
テープを貼ってあげて初めて「へぇー、こうなってたんだぁ」と言われます。
そもそもこれはストーブも珍しいものです。(今は使われていませんが)
このペチカはマントルピースのような部分(くぼみ部分)に合わせて鋳物(いもの)のストーブがあり、煙が左右の2箇所から出てくる構造になっています。これがとても珍しいですね
(鋳物とは金属をとかし、鋳型に流し込んで物ものの総称です)
鋳物とは?→(鋳物ってなんだろう)
右にいった煙はペチカを大きく経由してから集合煙突へ、左にいった煙は最短距離で集合煙突へいきます。
途中に2箇所のダンパーが設けられており、これを使って左右どちらへ煙を誘導するのかを決めることが出来ます。
このストーブの燃料は薪だったようで、昔はここで料理をすることも出来たんだとか。
今この鋳物ストーブは引退しているのですが、このペチカはこのストーブとくっついているためそのままになっています。
今は煙突式灯油ストーブを途中の掃除口に接続して使用している状態です。かなりレアケースですね。
鋳物の暖房機はお洒落!停電時に活躍も
薪ストーブやペレットストーブなどの鋳物の暖房機はみな見た目がモダンな雰囲気がありカッコいいです。
灯油のストーブとは違ってインテリアとしてもいいので、おしゃれなカフェではあえて設置しているお店もたまにありますね。
電子機器を使用しているわけでもないので故障が少なく長持ちします。
電気を使わないということはもし停電が起きても暖房機を使えるというわけなので、以前北海道で起きた胆振東部地震の時期がもし冬だった場合は頼りになったことでしょう。
ペチカの煤具合も確認!掃除口の数だけ時間がかかる
煤の量は年数や設置状況・ストーブの種類など色んな要因で決まります。故に覗いてみなければ費用も正確にはわかりません。
今回覗いたペチカは表面に薄っすらと煤が付着、底面にも煤が粉状となって広がっていました。
今回は掃除口がたくさんあるので隅々まで掃除することが可能なのですが、その量がたくさんあるのでどうしても時間がかかりますし、費用も若干(¥1,000~2,000)増額となる場合があります。
また、ペチカの蓋が開かないケースも時間がかかる故に増額する場合がありますので、蓋を閉める際は締め付けすぎないように注意してください
掃除後は煤がすっかり無くなりました。
煤の状況や量で掃除方法は変わるのですが、これらを全ての掃除口で行うのでどうしても時間がかかります。
作業は1時間半~2時間程度かかりますが、しっかり綺麗にしようと思うとこのくらいの時間がかかってしまうものです。
煙突式ストーブの煙突の具合はどうか?劣化している場合もあります
煙突式ストーブに使われる煙突は殆どがステンレス製です。(たまにホーロー製もあります)
ホーローとは?→(ホーローとステンレスの違い)
このステンレス煙突は20年近く使っていれば壊れる(穴が空く)ことがあります。
ストレート部分はともかく、エルボ部分は90度曲がっているため負担が大きいため小さな穴が空くことは珍しくありません。
今回取り外したステンレス製煙突はS字に曲がった珍しいものでしたが、外から見たら問題なさそうに見えましたが、中から覗いてみると爪楊枝が通り抜けてしまうほどの細長い隙間があることがわかりました。
この状態では暖房機を使用中にここから排気が漏れてしまい深刻な健康被害を起こすはずです。
今回は新しいものに交換するのではなく、穴の空いている部分に耐熱性のアルミテープを巻いて修理することで対処しました。
※もちろん取り外した煙突も煙突ブラシで内部を掃除しております
集合煙突の掃除!ブラシで研磨清掃
煙突掃除を行う前にいつも実施しているのは屋根の点検です。
塗装の痛み(剥がれやサビ等)はないか、スノーダクト内の排水口はゴミで詰まっていないか、お伺いしている住宅だけじゃなく、周囲の家も見える範囲で目視で確認し、異常がないかを調べます。
もし隣接した家で気になる症状(排水つまり等)を見つけた場合は教えてあげるようにしています。
過去のスノーダクト掃除ブログはこちらクリック
煙突掃除というのは多少の雨が降ろうと問題なく実施することが出来ます。気をつけるのは雨で濡れたハシゴを登る際に滑って転ばないようにすること。
恐いのは風の強い日です。風は体を持っていかれてしますし、あまりに強い日はハシゴが倒れてしまいそうになります。
そういう風の強い日はハシゴをロープでしっかりと固定しますが、やはり難しい日は無理をせず中止にする場合もございます。
※傾斜屋根の場合は小雨の日でも作業を中止に致しますのでご了承ください。
最後は集合煙突の掃除口から煤の除去
最後は集合煙突に溜まっていた煤を下の掃除口から除去して作業終了となります。
大まかな流れは
①ストーブの取り外し
②ペチカ掃除口から煤掃除
③集合煙突の煤払い
④集合煙突の掃除口から煤掃除
という流れとなっています。
お客様は清掃作業前に「何かこちらで準備しておくことはありますか?」と協力してくれる方がいますが、こういう方はとても助かります。
こちらとしてはやっていただくことは、ペチカや集合煙突の掃除口の周りに家具や物を置いている場合はそれを一時的に移動してもらう、これだけです。
掃除しやすいように周囲の物を退かしていただくと作業しやすくなるので、ご協力お願いします。
便利屋七道の煙突・ペチカ清掃サービス
煙突掃除のタイミングは1年に1回のお宅もあれば、3年に1回、1か月に1回など様々です
自身の使い方を考慮し、ススが溜まってきたかな??と思ったら、ぜひ便利屋七道へお問い合わせください
近頃は遠方からのお問い合わせも増えておりますので、お気軽にご相談ください
また、冬を前に煙突掃除のご依頼が一層増え、依頼過多のため作業日が遅れる場合がありますので、ご予約の際はお早めにご連絡ください
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