2月も終わりを迎えるこの時期。いい加減雪が降るのは飽き飽き・・・と思う人がたくさんですが、近年は雪が降る時期がずれ込み3月でも雪が大量に降ることは珍しいことではありません。
岩見沢もこの時期に3日間で雪が70センチ以上降り、再び積雪が2mを超えました。
「もう雪は降らないだろう」「積もっても溶けるだろう」と考えていた人も、ここまで降ると除雪だけじゃなく「また雪下ろししなきゃなぁ」と思うはずです。
去年も便利屋七道では3月の後半になっても除雪や屋根の雪下ろしのご依頼をたくさん頂いておりました。春はもうすぐですが、まだまだ除雪で忙しくなりそうです。
屋根に上がれない場合も多々あります
傾斜屋根の雪庇落としの場合、もっとも危険なのが落雪です。
雪を崩していく過程で衝撃が伝わり一気に雪崩のように落ちてくることがあります。
通常よくある無落雪屋根の場合は上に上がって少しずつ雪を崩していくのですが、傾斜屋根の場合は雪の上に登ると落雪の危険があるため登れません。
そんな場合はハシゴを側面に立てかけて安全な位置から少しずつ下から突いて崩していきます。
側面から雪を削り落としていくことで自身に雪がぶつかる心配はありませんし、一気に全て落雪してきても自分には当たりません。
ただハシゴから乗り出してスコップで突いていくのでバランスが悪く、あまり無茶すると落下してしまう可能性があります。
今回の雪も見た目とは裏腹にとても硬く、金属のスコップを使用しないと崩れない硬度でした。
雪崩落ちてしまう可能性のある正面側も離れた位置から突くことで安全に除去できます。
この方法だと安全にできるのですが、デメリットは屋根の縁部分までしかカットできないこと。雪庇はキレイに無くなりましたが、できれば今後雪庇ができづらいようにもっと深めに掘って上げたいところです。
安全を考慮するとこれが限界なわけですね。
こちらも似たような状況。ハシゴを使用し下から突いて除去していきました。
ここも緩やかな傾斜があり落雪の心配こそありませんが、自身が落下してしまう危険があったためこの方法で作業しました。
一見ほっておいてもよさそうな雪庇。しかし、雪庇の落下地点に隣のアパートの駐車場があるため車を傷つけてしまう危険がありました。
今回はこれ以上大きくならないようにする目的で除去しました。
傾斜屋根でゆっくりとできた雪庇は屋根との接着面に分厚い氷の板があるため金属スコップでもびくともしません。
なので氷を割る道具を何度も使用して持ち替えて崩しました。
一応雪庇落とし棒という専用道具も持っているのですが、どうしてもスコップより時間がかかってしまうため、どうしても届かない部分的な箇所でのみ使用しています。
いろんな形の雪庇があるため、いろんな道具と戦法を駆使して対応することで安全に、確実に依頼を遂行することができます。
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