便利屋七道の小話② 手の皮がボロボロになった話

先月の話なのですが、夜になると気温がマイナス10度を下回る日がたくさんありましたね。

そんな寒い日に多く依頼が来るのが排水管や水道管の凍結の依頼です。

この時期は水道屋さんは解氷作業や破裂した水道管の修理に大忙しだったはずです。

忙しすぎて手が回らず少なからず便利屋に依頼してくる人も多く、当店でも今シーズンは何件かご依頼いただきました。

さて、寒かったある日に以前ストーブの設置のご依頼を頂いた方から連絡がありました。

「お風呂の排水が流れなくなったの!なにか詰まってるんじゃないかしら!?」とのこと。

お風呂の排水が流れなくなるとお風呂に入れませんよね。切実だったので即日で対応しました。

湯船ではなく浴槽内の排水管が詰まっているのか水が流れなくなっていました。

しかもお客様の突っ込んだ長いブラシが抜けなくなってしまっているという多重事故。トラブルがトラブルを呼びにっちもさっちもいかない状態でした。

排水がされないので大きな水溜りのようになり、排水ドレン部分も水に埋もれてていました。

このブラシがかなり奥の方で何かに引っかかり取れなくてなっていました。最初は持ち手の先っぽしか見えていない状態。

しかも水がなんか“ヌルヌルしてるんですよ。まぁ滑る滑る。奥までパーツを分解していき引っ張り出すのに時間がかかってしまいました。

この時どうしても器用さが必要な状態だったんで“素手”でドレンに手を突っ込んでいたんです。

このことが後に事件になります。

ブラシを取ってから気がついたのですが、なんかドレンのトラップ部分(ドレンの底)に白い砂みたいなのが沈んでいたんですよ。しかもかなり大量に。

「ん?これなに?」と疑問に思いお客様に「なんか排水溝に入れました?」と聞いてみると、

「なにか詰まってると思ったんで、ピーピースルーを大量に入れました!」

え、高濃度のピーピースルー液に素手でしばらく浸かっていた・・・。マジか。先に言ってほしかった。

さっきのヌルヌルはそういうことだったのね。高濃度のアルカリ。手が溶けちゃってたのかな?

急いで手を洗ったんですが、もう遅いです。次の日から2~3日、手が荒れに荒れて少し指で擦っただけで粉吹いていました。

まぁ炎症とかが起きて痛みが発症とかにはならなかったんですが、利き手が大怪我を負うところでした。危ない危ない。

今度からゴム手を必須にしたいと思います。

ちなみに排水詰まりの原因はゴミやヘドロが詰まっていたわけではなく、排水管の部分凍結が詰まりの原因でした。気温的に考えてそうだろうとは思っていました。

とりあえずトラブルを解決できてよかったです。便利屋七道でした。

以前の小話はこちら→(便利屋七道の小話ブログ