煙突式ストーブは通常使用していても煙突掃除はほとんど必要ではありません。
薪ストーブなどに比べて石油ストーブは煤があまり発生しないからです。
しかし、条件次第ではストーブ本体や煙突が煤だらけになり清掃が必要になることもあります。
それは何らかの原因で起きた不完全燃焼によるトラブルです
ストーブが不完全燃焼で煤だらけに
今回修理にお伺いしたのはこちらの煙突式ストーブです。
異常燃焼によりストーブ正面のガラス筒が真っ黒になり、使用できなくなっていました。
引っ越してきたばかりでストーブは自分で設置した、とのこと。前の家では問題なく使えていたそうです。
原因は何だったのでしょうか?
原因を探る(煙突周辺)
燃焼部分まで部品を外すと案の定大量の煤が付着していました。これでは掃除しないと再使用できません。
多少の煤ではなくかなりの量なので、明確なトラブルの理由があるはずです。
当初はストーブを自分で設置した、とのことだったので設置方法い問題があったのでは?と想像していました。
煙突式ストーブは簡単なようで難しく、素人が何の知識もなく設置できるようなものではありません。
設置状況を確認したところ、気になる点がいくつかありました。
- 煙突の向きが逆になっている
- 煙突の長さが足りず斜めになっている
- 新しいアルミテープがすでに剥がれている
①煙突式ストーブの煙突にはちゃんと向きというものがあります。ストーブ本体に近いほうが内側に、遠いほうが外側に覆いかぶさるように設置する向きが正しいです。
②煙突の長さが足りなくて斜めに、しかも浅く壁に刺さっています。これもよくありません。引越し前の家に合わせた煙突サイズだったので、新居ではうまく合わなかったのでしょう。こちらも別の煙突を使用して調整しました。
③アルミテープの剥がれ。ちゃんと耐熱のアルミテープを使用していたみたいなのですが、安物のテープを優しく貼り付けた感じなので熱で簡単に剥がれたようです。
煙突だけでこれだけ間違いがありました。
しかし、どれもよくないことですが不完全燃焼を起こす要因ではありませんでした。
原因はファンに付着したホコリか
原因を更に調査すると、ストーブ本体の裏にあるファンに大量の埃がついていることがわかりました。
通常は埃がつかないように網が手前についているのですが、この機種は網なしなので直接空気がファンに飛び込む形でした。
ファンにこびりついた大量の埃のせいでうまく風が吸い込まれず、燃焼不良を起こしていたようです。これが原因とみて良いと思います。
10年くらい分解整備にも出していないようだったのも埃の固着原因ですね。
煙突煤掃除、煙突調整、ストーブ本体の煤掃除、ファンの清掃(ガラス筒と反射板磨きはサービス)全て行い試運転開始。
綺麗な青い炎とともに室内がしっかりと暖まってきました。
お客様もこのような綺麗な燃え方は久しぶりに見たそうです。この青い火が通常の燃え方です。
まとめ しっかりとメンテナンスと知識を
今回のトラブルの一番の原因はファンの埃だったのですが、ファンに埃がついていた理由は
- ペット(犬や猫)を飼っていること
- カーペットを敷いていること
- 定期的な整備をしていないこと
が埃の大量付着に繋がっています。1と2はどうしようもないので、3年~5年に1度くらいは分解整備に出しましょう。
また、今回は直接的な原因ではありませんでしたが、設置方法にも問題がありました。
煙突式ストーブなどの石油機器は素人が見様見真似でなんとなく設置するにはリスクが高すぎるのではないかと思います。
間違った設置方法によって起きる障害は一酸化炭素中毒や灯油漏れなど大きな被害となるケースが多いです。
引越屋さんがストーブの設置まではやってくれないでしょうから、設置に関してはお困りの場合は是非便利屋七道へご相談下さい。
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