洗濯機には糸くずが排水に流れていかないように詰まり防止のフィルターが付いています。
しかし、それでも細かなゴミや繊維が通過してしまい、排水トラップや排水ホースでヘドロのようになり詰まりを起こします。
そんな詰まりは排水ホースを外してゴミを除去してあげれば解決するのですが、肝心な排水口が洗濯機の下にあったらどうしますか?
頑張って洗濯機をどかせばいいのですが、それが重たいドラム式洗濯機であったらそれは容易ではありません。
意外と多い洗濯機の下に排水口があるパターン
「洗濯機を回すと下の防水トレイに水が溜まる。排水ホースが外れかけている(または穴が空いている)のではないか??早急に直してほしい」というご依頼を承りました。
排水ホースを取り付けたのは専門業者ではなく、1年前に引っ越してきた際に引っ越し屋さんが取り付けてくれたとのこと。ひょっとしたら取り付け方が悪かったのかも??と心配してのご相談でした。
現場に急行し、給水ホースや排水ホースなど水漏れに関連する箇所を点検してみたところ異常は確認できませんでしたので、実際に洗濯機を稼働させてみてどのように排水がトレイに溜まるのかを再現する必要がありました。
するとホースからの水漏れではなく排水口から排水が大量に逆流していることがわかりました。
※専用トレイがあるので水浸しになることはありません
てっきり排水ホースなどからの漏れだと思っていましたが、原因は排水口側の詰まりということですね。(引っ越し屋さんの取り付け方法は間違っていませんでした。すみません)
排水詰まりを直すには詰まりの原因となっている異物を除去すればよいのですが・・・
手が入らない!排水口はドラム洗濯機の下にある
原因を救命するために排水ホースを外して排水口を確認したいのですが、肝心な排水口がドラム式洗濯機の下に絡んでおり手が全く入らない場所にありました。
ピッタリとハマった場所に設置してあるため洗濯機の運搬用の取っ手に手を入れる隙間すらありません。(引っ越し屋さん頑張りましたね)
アパートやマンションだとこういうシチュエーションはよくあることですが、これでは確認するのにも一苦労します。
重さ80キロ近いこのドラム式洗濯機を動かすのはかなりの怪力が必要です。狭い場所に設置されているため後ろ手前に引いても手間となります。
ドラム式洗濯機は重量の問題で通常2人で運ぶものなのですが、基本的に1人で動いている僕にとっては悩みどころです。
嵩(かさ)上げ部材で問題を突破する
洗濯機を手前にズラさなくても要は隙間が大きくなれば排水口は外せられるのです。
そこで役に立つのがいつも持ち歩いている“嵩上げ部材”です。この道具には様々なメリットがあり以前のブログでも説明しましたが、今回のようなシチュエーションでは別の使い方をします。
(嵩上げ部材を取り付けるメリットとは??→洗濯機に防振かさ上げ台の取り付けるメリット)
この嵩上げ部材を使うことで洗濯機の位置が高くなるのでその分隙間が大きくなります。そうなれば排水ホースも排水口も確認することが可能になるわけです。
※とはいえこの嵩上げ部材を取り付けるのにも苦労しますが・・・
洗濯機の蓋を外してみよう
嵩上げしたとしても排水ホースとの絡みがありますので、サイドからでは全ての部品を外すことは出来ません。
ドラム式の洗濯機の多くが下の蓋部分を外すことができるので、ここから手を伸ばしてホースや排水口、排水トラップを一つ一つ外していきます。
説明書にも書いてありますが、この蓋はビスで2~3個で簡単に取り外し可能で、排水ホースを設置する時にも作業がしやすくなるので掃除をする人は覚えておいたほうがいいですね。
釣鐘タイプの排水トラップのサビとヘドロ
隙間から外した排水トラップは今では数が少なくなった釣鐘(つりがね)型のトラップでした。(昔はお風呂場によくありましたね)
比較的新しい建物だとプラスチックのS字のトラップがあるのですが、今回排水口に取り付けてあった排水トラップは上記画像のような釣鐘状の金属(通称ワントラップ)です。
この鋳物製のトラップは長年使っていると表面が錆で太ってしまい排水不良を起こすことがあります。
ヘドロは歯ブラシで、サビはマイナスドライバーで削ったり金ブラシで研磨してあげれば見た目の割には比較的簡単に掃除することができます。
※ヌルヌルして雑菌だらけでとても汚いのでゴム手袋必須です。素手でやると手に鉄とヘドロの匂いが付きます
※トラップはヘドロとサビで物凄く汚くなっていたので今回写真を撮る余裕がありませんでした
掃除後は元通りに 嵩上げ部材はそのまま設置
外したパーツを元通りにしてから排水がしっかりと流れるかを確認するために試運転も行いました。
※念の為に2度排水動作を行い、排水が溢れてこないことを確認しました
排水パーツを外すために一時的に取り付けた嵩上げ部材でしたが、今回今後の排水詰まりの際に円滑に修理ができるように、また嵩上げ部材を取り付けたことによるメリットをご説明したところ「このまま設置していってほしい」ということだったのでそのまま設置しておきました。
一通りやり方も説明したので、次また同じように排水詰まりが起きてしまった場合はお客様達でも解決できそうです。
お困りの方は便利屋七道へお問い合わせください
生活に必需品でもある洗濯機が故障してしまっては日常に支障がでます。
洗濯機は溜まっていく一方だし、汚れたり匂いの付いた衣服を着るのも不衛生です。
排水詰まりはいきなり詰まるのではなく、「少し排水が残る」「脱水に時間がかかる」「排水口から少し水が出てきた」などのシグナルがありますので、それに気がつくことができれば致命的なドラブルになる前にスムーズに修理することができます。
洗濯機周りをいつも注意して点検することはなかなかないとは思いますが、一度異常が無いかを点検してみてはいかがでしょうか?
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